[東京 12日 ロイター] 菅直人副総理兼財務・経済財政担当相は12日の参院予算委員会で、財政悪化による円の暴落懸念について「円は場合によってあまり強すぎると若干困ることもあるが、相場のことは市場が決めること」と述べた。
財政悪化の原因として歳入減と歳出増が半々との意見もあり、歳入減については成長戦略により増加をはかると同時に、税制の見直しによる税収増を図る努力も必要との認識を示した。財政改革に向けての時間的余裕について菅財務相は「2011年度から出口に向かってまっしぐらというわけにはならないが、3年、5年の間にきちんとした道筋にもっていく青写真は6月の中期財政戦略の中で国民に示す必要がある」と述べた。
民主党の円より子委員の質問に答えた。