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予想上回るインテルの好決算、電機株の強気シナリオ下支え

 [東京 14日 ロイター] 米半導体大手インテルINTC.Oが予想を上回る好決算を発表し、今月下旬から始まる国内企業の業績見通しに対する期待が高まっている。

 4月14日、予想上回るインテルの好決算を受け、国内企業の業績見通しに対する期待が高まる。昨年6月撮影(2010年 ロイター/Pichi Chuang)

 これまでもインテルの決算は先行指標の1つとなってきただけに、2011年3月期に大幅増益予想がコンセンサスの電機株で強気シナリオを描く関係者に自信を持たせた格好だ。

 インテルが13日発表した第1・四半期(3月27日終了)決算は、純利益が24億ドルとなり、1株当たり利益は市場の平均予測である0.38ドルを上回る0.43ドル。売上高も103億ドルに増加し、アナリスト予想の約98億4000万ドルを上回った。第2・四半期および2010年通年の粗利益率は「64%プラスマイナス数%」と市場予測の約60%を超える数値を見込んでおり、インテル株は時間外取引で3.8%上昇したほか、アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)AMD.Nなど同業他社の株価も上昇した。

 これを受けた14日の東京株式市場では、東京エレクトロン8035.Tやアドバンテスト6857.Tなど半導体関連株が買い先行となったほか、ソニー6758.Tやキヤノン7751.Tなど主力電機株も堅調となった。

 中でも目を引いたのが、インテルにパッケージを供給しているイビデン4062.Tと新光電気工業6967.T。両銘柄ともにインテルの決算が発表される前から、先取りする形で上昇していたため、好決算の発表が目先的に材料出尽くしになるとの見方があった。ところが、いずれも上値を追って連日の年初来高値を更新。市場関係者によると「事前にかなり買われていたが、それでも出尽くしとならなかったのは、インテルの決算内容が想定以上だったため。目先の利益確定売りを消化してしまうほど、(この2銘柄は)先行きの収益に対する期待が大きい」(準大手証券情報担当者)という。

 12日にイビデンについて「OUTPERFORM」を継続するとともに、目標株価を3860円から4200円に引き上げたクレディ・スイス証券・リサーチアナリストの前川英之氏は「決算発表とガイダンスでは、コア事業の収益率改善が想定されるとともに、堅調なPC需要から出遅れ銘柄として再評価されるサイクルに入る」と分析していた。

 さらに、ある外資系証券の電機担当アナリストは「(インテルの決算は)PC関連全体に良い刺激を与えた。とりわけ電子部品など川上に近い部分にとって大きなポジティブ材料になった」と指摘する。

 ITICのアナリスト、ローラ・ディディオ氏は「インテルは積み上がった需要の恩恵を受けている。顧客はここ数年間、景気低迷の影響でサーバーの更新やデスクトップの更新を遅らせてきた。もうこれ以上遅らせることはできないため、せきが切って落とされた格好だ」と述べるなど、世界的に今後もPC需要の拡大が期待されている状況。関連銘柄について強気が支配している。

 インテルのオッテリーニ最高経営責任者(CEO)は昨年11月、2010年に予想されるパソコン(PC)需要の増加に対応するため各メーカーが増産体制を取る中、PC生産で部品不足が起こる可能性があるとの見方を示していた。それとともに10年のPC需要は前年比12―18%増加し、業界は部品不足に直面する可能性があるとの予測を明らかにしたが「当時の見通し以上の状況となっていることが今回の決算で示された格好となる。PCがこの様子なら他の分野も──。そういった連想が働くため、マーケットは業績の先行きに自信を持つきっかけになったのではないか」(エース経済研究所・社長の子幡健二氏)という。

 東海東京調査センター・アナリストの細井克己氏は「電機業界はリーマンショック後に徹底的に合理化を実施。利益が出やすくなったところに需要が増加し、今期は大幅増益が期待できるようになっている。下旬からの本決算発表を前に、先取りする動きが活発化しそうだが、インテルの好決算はそれを後押しすることになりそうだ」と指摘していた。

 (ロイター日本語ニュース 編集 田巻 一彦)

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