for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up

米FRB議長が長期間の低金利維持方針を確認、回復緩慢との認識

 [ワシントン 14日 ロイター] バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長は14日に行った上下両院合同経済委員会での議会証言で、米経済の回復は緩慢であるため、政策金利を長期間にわたり低水準に維持することは正当化されるとの立場を示した。

 4月14日、バーナンキ米FRB議長は議会証言で、米経済の回復は緩慢であるため、政策金利を長期間にわたり低水準に維持することは正当化されるとの立場を示す(2010年 ロイター/Kevin Lamarque)

 景気の「二番底」のリスクは否定しなかったものの、インフレは差し迫った懸念材料にはなっていないとし、FRBが景気刺激策を維持する論拠を示した。

 政策金利について議長は「連邦公開市場委員会(FOMC)は、非常に低い金利が長期間必要となることを現時点で予想していると言明した」と発言した。

 ただ、FOMCのこうした見通しは、設備稼働率が低水準であることや、失業が高水準であること、インフレ期待が抑制されていることなど、一定の条件が前提と説明し「こうした状況が当てはまらなくなった場合、われわれは当然、対応する」と述べた。 

 物価情勢については、インフレは引き続き抑制されており、長期的なインフレ期待も抑えられているとの見方を示した。

 米労働省が同日発表した3月の消費者物価指数(CPI)統計によると、総合指数の上昇率は前年同月比2.3%となったものの、食品・エネルギーを除くコア指数の上昇率は同1.1%と、6年ぶりの低水準となった。

 再びマイナス成長に陥るリスクについては「無視できない」が、その可能性は過去数カ月間で後退したとした。建設部門が弱いこと、州政府や地方政府の財政状況が脆弱(ぜいじゃく)であることなどから、米経済は引き続き圧迫を受けていると述べた。

 議長は、一時帰休(レイオフ)のペースが緩和し、雇用が「回復した」と述べるなど、明るい兆しについて言及しながらも、証言は全般的には、回復ペースに対する慎重な見方を示唆するものだった。

 リンド・ワルドックのシニア市場ストラテジスト、ジェフェリー・フリードマン氏はこの日の証言について、「同議長が近い将来に短期金利を変更するつもりがないことを示している」と述べた。  

 <中国の為替政策に言及>

 バーナンキ議長は質疑応答の中で中国の為替政策にも言及。人民元が過小評価されていることが世界的な景気後退の要因となったかとの質問に対し、要因の1つであったとの考えを示し「中国が為替相場を一層柔軟にすることは、中国にとり良いことだと考える。為替相場を柔軟にすれば、中国はより自主的な金融政策運営が可能になり、自国のインフレやバブルなどへの対応が可能になる」と述べた。

 また議員からは、FRBが今回の金融危機に先立ち十分に対応できていなかったとされる消費者保護についての質問も出た。バーナンキ議長はFRBの誤りを一部認め、消費者保護の義務が中央銀行の管轄との認識が十分でなかったことを示唆した。

 その上で「完全に独立した機関を求める声が一部から上がっている理由は理解できる」とし「われわれの対応が後手に回ったことは認めるが、ここ数年の対応が格段に向上していることに対してはFRBの功績は認められるべきだと考えている」と述べた。

for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up