[ソウル 16日 ロイター] 韓国当局は16日、朝鮮半島西側の黄海上で先月沈没した哨戒艦「天安」の事故原因について、外部爆発だった可能性が高いとの見解を明らかにした。これにより、同艦の沈没に北朝鮮が関与した疑いが強まっている。
韓国の金泰栄国防相は今月に入り、1200トン級の「天安」が魚雷によって沈められた可能性があるとの考えを示していた。
事故原因調査団の責任者は、記者会見で「外観検査の結果、内部爆発より外部爆発の可能性の方が高い」と説明。15日に引き揚げられた船尾部分の金属のねじれは、爆発が外部からのものであることを示唆しているとした上で、最終的な結論については、残り部分の引き揚げとほかの証拠を待ちたいと述べた。
ただ韓国メディアは、同艦が沈没に至った爆発の原因がほかに特に見つかっていないことから、北朝鮮の関与を疑う姿勢を強めている。
引き揚げられた同艦の船尾部分からは、行方不明者46人のうち36人の遺体が収容されている。