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NY市場でユーロが1.30ドル割れ、ギリシャ問題波及懸念で

 [ニューヨーク 4日 ロイター] 4日のニューヨーク外国為替市場で、ユーロが対ドルで1年ぶりの安値に下落した。ギリシャ支援が合意されたものの、他のユーロ圏諸国の債務危機までも防ぎきれないとの懸念から、逃避的なユーロ売り・ドル買いが見られた。

 5月4日、ニューヨーク外国為替市場でユーロが対ドルで1年ぶりの安値に下落。写真は2002年1月に撮影したユーロ紙幣(2010年 ロイター/Danilo Krstanovic)

 この日の取引でユーロは2009年4月以来初めて1.30ドルを割り込んだ。ドルはスイスフラン、豪ドル、カナダドルに対しても1%を超えて上昇した。

 トロントの外為ブローカー、OANDAの主任外為ストラテジストのディーン・ポップルウェル氏は「欧州連合(EU)・国際通貨基金(IMF)が合意した支援策は、まったく信頼を得られていない」とし「ギリシャ国民がこの支援策の条件を受け入れない姿勢を示しているため、資本市場ではギリシャがデフォルト(債務不履行)に陥ることに賭けている」と述べた。また、ギリシャ問題の波及懸念がユーロの重しになっていると指摘した。

 EU・IMFは、ギリシャへの総額1100億ユーロ(1430億ドル)の緊急支援で合意した。ただそれでも市場では、特にスペインとポルトガルなど他のユーロ圏諸国の財政の健全性に対する懸念が値強い。

 ニューヨーク取引終盤でユーロ/ドルは1.5%安の1.2993ドル。ユーロは電子取引システムのEBSで一時1.2981ドルに下落、09年4月以来の安値を更新した。ユーロの対ドルでの年初からの下落率は9%を超える。

 シティグループのグローバル外為戦略部門を統括するトム・フィッツパトリック氏は、ユーロが1.30ドルを割り込んだことで市場心理に悪影響が及んだものの、テクニカルチャートを分析すると1.2885ドル近辺に強い抵抗線が見られると指摘した。

 ただ、長期変動を示す指標によると、ユーロが今週の取引を1.3090ドルを下回る水準で終えた場合、1.23─1.24ドル近辺までの下落が誘発される可能性があると指摘。09年につけた安値を再度試しにいく場面も想定されるとした。

 豪ドル/米ドルは1.9%安の0.9089米ドル。1日の下落幅としては2月以来の大きさとなった。オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)が同日、政策金利のオフィシャルキャッシュレートを25ベーシスポイント(bp)引き上げ、4.50%とすることを決定したものの、金融引き締めの第1段階は今回の利上げで一段落することを示唆したことで、豪ドルへの売り圧力が高まった。

 また中国人民銀行(中央銀行)が2日に銀行の預金準備率を50ベーシスポイント(bp)引き上げると発表したことで、資源国通貨が下落圧力にさらされているとトレーダーは指摘した。カナダドルは対米ドルで1.4%安。米ドル/カナダドルは1.0248カナダドルとなった。

 ボンド/ドルは0.5%安の1.5160ドル。6日の英総選挙を前にポンドが売られた。

 ドル/円は0.2%安の94.36円。一時は09年8月24日以来の高値となる94.98円に上昇する場面もあった。ユーロ/円は1.7%安の122.68円。

 主要6通貨に対するICEフューチャーズUSドル指数はこの日の取引で09年5月以来の高水準に上昇。市場関係者からは、米ドルのこのところの強さは、米経済に回復の兆しが出ていることを反映しているとの指摘が聞かれた。

 堅調な米経済指標の発表が続いている事で連邦準備理事会(FRB)が年内に利上げに動く可能性があるとの観測が高まっている。一方で、ユーロ圏諸国の債務問題で欧州中央銀行(ECB)は年内は金利を据え置くとの見方が強い。

ドル/円   終値    94.70/74

       始値    94.50/54

   前営業日終値    94.58/62

ユーロ/ドル 終値   1.2967/70

       始値   1.3085/86

   前営業日終値   1.3192/95

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