[ニューヨーク 18日 ロイター] 18日のニューヨーク外国為替市場で、ユーロが対ドルで4年ぶり安値を更新。ドイツが一部証券の空売り禁止を発表するなか、同措置がユーロ安に拍車をかけるとの見方が広がった。
ドイツ政府は、主要金融機関10社の株式とユーロ圏国債、国債のクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)について、ネーキッドショートセリング(現物手当てのない空売り)を禁止すると表明した。
バンク・オブ・ニューヨーク・メロン(ニューヨーク)のシニア為替ストラテジスト、マイケル・ウルフォーク氏は「ドイツがネーキッドショートセリングの禁止を決めたことで、欧州の株式や債券を売れない向きが自らの意思表明を行うとすれば、通貨(ユーロ)を売り、資金を別の場所に引き揚げるしか選択肢がない」と述べた。
ユーロ/ドルは1.5%安の1.2213ドル。EBSによると、ユーロは一時1.2161ドルと1.22ドルを割り込み、2006年4月以来の安値をつけた。
GFIのデータによると、ユーロ/ドルの1カ月物リスクリバーサルで、プット(売る権利)への傾きが中盤のマイナス2.4から終盤にかけてマイナス2.6125に拡大した。前日はマイナス3.90をつけていた。
ユーロ/円は1.7%安の112.76円。
ドル/円は0.3%安の92.32円。
主要6通貨に対するICEフューチャーズUSドル指数は14カ月ぶり高値となる87.357をつけ、その後1%高の87.096で推移した。