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ユーロ/ドルが4年ぶり安値、銀行への懸念で=NY市場

 [ニューヨーク 1日 ロイター] 1日のニューヨーク外国為替市場では、ユーロが対ドルで一時4年ぶりの安値をつけた。ユーロ圏の債務問題が銀行セクターに波及するとの懸念が圧迫した。

 6月1日、ニューヨーク外国為替市場では、ユーロが対ドルで一時4年ぶりの安値をつけた。写真は都内の為替ボード。昨年7月撮影(2010年 ロイター)

 欧州中央銀行(ECB)は5月31日に発表した金融安定報告書で、金融危機の影響で2010─2011年にユーロ圏の銀行が計上する追加評価損は1950億ユーロ(2390億ドル)に達する可能性があるとの試算を公表した。

 5月の米ISM製造業景気指数と4月の米建設支出が予想を上回る結果となったことを受けて株価が上昇し、一部の投資家は一時的にドルや円を売る動きを見せたが、その後は強気な見方は後退した。

 RBCキャピタル・マーケッツのシニア為替ストラテジスト、マシュー・ストラウス氏は「31日のECBの報告書がこの日のユーロ売りのお膳立てをした。市場は神経質なムードが強く全体的に弱気な地合いだ」と語った。

 ロイターのデータによると、終盤の取引でユーロ/ドルは0.5%安の1.2240ドル。一時1.2112ドルをつけ4年ぶりの安値を更新した。電子取引システムEBSによると、1.2110ドルまで下落した。

 ISM製造業景気指数と建設支出の発表を受けて株価が上昇し、ユーロ/ドルは1.2353ドルまで上昇する場面も見られた。

 4日に発表される5月の米雇用統計に市場の注目は集まっているが、アナリストはユーロ売り圧力は続く公算が大きいと予想している。

 5月のユーロ圏の製造業購買担当者景気指数(PMI)が55.8と、前月の57.6から低下したことからユーロ圏の成長をめぐる懸念が高まった。

 RBCキャピタル・マーケッツのストラウス氏は「欧州が抱えているいくつかの構造的な問題を浮き彫りにする形になった」と述べた。

 トレーダーによると、ユーロ/ドルが直近の安値の1.2143ドルを下回ったことからストップロスのユーロ売りが出た。また、テクニカルアナリストからは、ユーロが主要な下値指示線の1.2135ドルを割り込んだことを指摘する声が聞かれた。終盤時点でこの水準を下回れば、一段安の可能性があるとしている。

 ユーロ/円は0.71%安の111.45円。一時109.77円まで下落した。

 ドル/円は0.2%安の91.04円。

 カナダ銀行(中央銀行)は1日、政策金利である翌日物金利を25ベーシスポイント(bp)引き上げ0.50%とした。世界的な金融危機を受けた超低金利政策から利上げに踏み切ったのは、主要7カ国(G7)の中でカナダが初めて。

 ただ、カナダドルは対米ドルで下落し、米ドルは0.9%高の1.0538カナダドルとなった。利上げは織り込み済みで、カナダ中銀は今後の利上げについては示唆しなかった。

 一方、オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)は政策金利のオフィシャルキャッシュレートを4.50%に据え置いた。豪ドルは1.6%安の0.8333米ドルとなった。

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