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イラン中銀、450億ユーロ売却しドル・金購入へ=国営メディア

 [テヘラン 2日 ロイター] イラン中央銀行は外貨準備から450億ユーロを売却し、ドルと金を買い入れる。イラン国営プレステレビが2日、ウェブサイト上でジャーメ・ジャム紙の報道を引用する形で伝えた。

米国への対抗上ドルのエクスポージャーを限定してきた長年の政策を転換する兆候とみられる。

 報道によると、この決定はユーロ圏の債務危機を受けて下されたもので、9月末までに実施されると「信頼できる筋」が同紙に語った。 

 このニュースを受け、ユーロ/ドルは1.2213ドルと、報道が伝わる前の1.2227ドルからやや値を下げた。市場関係者の間ではイランが大量のドル買いに苦慮するとの見方もあり下落は限られた。

 5月31日付の同紙は「欧州の経済危機は悪化しており、一段のユーロ安・ドル高につながると中銀の外為専門家はみている」と指摘。中銀は「向こう4カ月間に450億ユーロ程度を段階的にドルに替えることを目標としている」とした。

 ユーロ売却は3回に分けて行うとし、第1段階として5月22日から150億ユーロを売却し、9月22日に全額の売却を完了するもようだとした。

 中銀のウェブサイトに発表文はない。中銀高官もコメントを控えている。

 イランは通常、外貨準備の詳細を公表しないが、国営テレビが2009年12月に伝えたところによると、800億ドルを上回っている。ジャーメ・ジャム紙は、新たな政策により外貨準備に占めるユーロの比率は従来の55%から20─25%に低下すると指摘している。

 プレステレビは昨年11月、イランの石油収入は07年末以降、85%がドル以外の通貨建てで、いずれは100%にまで引き上げることを目標としていると報じていた。

 しかし、ジャーメ・ジャム紙は、中銀はこの政策の完全な反転を「奨励する」見込みだとし「最も外貨を受け取る組織にはユーロでの取引を最小限にとどめることが強く推奨される。最も明白な例はイランの石油売却時にユーロの受け取りを大幅に減らすことだ」とした。

 イラン中銀のバフマニ総裁はこれまでもユーロ保有高の引き下げの可能性に言及してきた。5月18日付のヒズボラ・デイリーは「ユーロが下落しドルが上昇していることを考えると、イランが保有するハードカレンシーの構成の変更を検討することになる」との同総裁の発言を伝えている。

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