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米銀行セクターの見通し改善、依然リスクも=格付け会社

 6月2日、ムーディーズとフィッチは、米銀行セクターの見通しは改善しているが、依然リスクも残ると指摘。写真はノースカロライナ州シャーロットのバンク・オブ・アメリカ支店。4月撮影(2010年 ロイター/Chris Keane)

 [ニューヨーク 2日 ロイター] 格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスとフィッチ・レーティングスは2日、米金融機関について、信用危機による巨額の不良債権の処理を徐々に進めているが、欧州ソブリン債務危機の影響や世界経済悪化の可能性など依然として多くのリスクがあるとの見方を示した。

 ムーディーズは、第1・四半期のリポートの中で、同社が格付けしている米金融機関について、2008―11年に処理される総額7440億ドルのローンのうち約60%の処理を終えていると指摘し、残りの損失はかなりの規模であるものの、対処可能とみられる水準になってきているとの見解を示した。

 その上で「ムーディーズは2010年に世界経済が悪化する可能性が10―20%あるとみているが、そうなった場合、米金融機関の基本的な信用の質は大きな打撃を受けるだろう」と警告。

 こうした可能性があることから「われわれは米銀行セクターについて引き続きネガティブな見通しを維持している」とした。

 一方、フィッチは米銀行セクターについて、より楽観的な見方を示した。

 フィッチは、銀行の利益と資本基盤が改善していることや不良資産の安定化を理由に、米銀行セクター全体の見通しを「ネガティブ」から「安定的」に引き上げた。

 フィッチは世界的な金融危機が始まった07年終盤から見通しを「ネガティブ」としていた。

 フィッチのアナリストは、第1・四半期のリポートで、約1年前に最悪期を迎えた危機後、米金融機関の利益は緩やかに回復していると指摘。「米金融機関が直近の四半期決算を発表するなか、業界全体にわたって金融の安定が見られ始めていることがより明白になっている」とした。

 ただ、米金融機関の収益は、危機前の水準と比べて依然低水準であり、今後数四半期にわたり引き続き圧迫される見通しだと警告した。

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