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オバマ米大統領、高額配当で原油流出の英BPを非難

 6月4日、オバマ米大統領は、メキシコ湾の原油流出事故をめぐり、株主への配当などより補償を優先すべきと英BPを非難(2010年 ロイター/Jason Reed)

 [グランドアイル(米ルイジアナ州) 4日 ロイター] オバマ米大統領は4日、メキシコ湾の原油流出事故で英BPBP.Lに対し、株主への配当やテレビ広告よりも、被害を受けた地元住民への補償を優先すべきだと非難した。

 オバマ大統領はこの日、事故発生から3回目の現地視察を実施。「BPはこの危機の最中、自社のイメージアップのため5000万ドル相当のテレビ広告を契約したと理解している」と非難。「それに加え、今四半期に105億ドルの株主配当を予定しているとの報道もある」と述べた。

 BPに対しては一部の米議員からも、原油流出阻止や回収にかかる最終的なコストが明らかになるまで、配当金の支払いを見送るべきだとの声が出ている。BPは6月27日に第2・四半期の決算発表を予定しており、オバマ大統領が言及した105億ドルという数字は、実際には第2四半期の配当ではなく年間配当。

 米国史上最悪となった今回の原油流出事故について、オバマ大統領はBPに責任があると明言。「聞きたくないのは、彼ら(BP)が株主のためやテレビ広告にそうした資金を投じる一方、メキシコ湾の漁業関係者や中小企業向けには出し渋ることだ」と述べた。

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