[香港 24日 ロイター] アジア開発銀行(ADB)は24日発表したリポートの中で、人民元は米ドルの代わりとして、急速に世界で用いられる通貨になる可能性がある、との見通しを示した。
リポートは「人民元はまだ国際的な通貨とはなっていないが、多くの人々が考えているよりはるかに早くそうなる可能性がある。人民元は国際化により、ユーロと同様、米ドルの代わりの通貨となり、世界の準備システムを複数通貨構造に導く可能性がある」と指摘した。
リポートはコロンビア大学アース・インスティチュートとの共同研究として、ノーベル賞を受賞したジョセフ・スティグリッツ氏ら、11人のエコノミストがまとめた。
リポートは、人民元が準備通貨となる時期については触れていないが、多くのアナリストは、中国政府が上海を国際的な金融センターにすることを目指す2020年までに、完全な交換通貨になると予想している。