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6月景気ウォッチャー低下、政務官が景気踊り場入りリスクに言及

 7月8日、6月の景気ウォッチャー調査では、現状・先行き判断DIともに2カ月連続で低下。政務官は景気踊り場入りリスクに言及した。写真は3月、都内で高架下を歩く人(2010年 ロイター/Yuriko Nakao)

 [東京 8日 ロイター] 内閣府が8日に発表した6月の景気ウォッチャー調査では、現状・先行き判断DIともに2カ月連続で低下した。受注や出荷の伸び鈍化のほか、政策効果の低下なども懸念されている。

 記者説明を行った内閣府の津村啓介政務官は、景気は自律的な回復をうかがうという大きなシナリオは崩れていないものの、弱めの動きを示している機械受注や景気ウォッチャー調査をふまえ、「これから月例経済報告に向けて、他の指標も含めて少し丁寧にみていかなければいけない。景気が踊り場入りするリスクも出てきた」との認識を示した。

 6月の景気ウォッチャー調査では、景気の現状判断DIが47.5で、前月比0.2ポイント低下し、2カ月連続で低下した。横ばいを示す50の水準は39カ月連続で下回った。雇用関連は上昇、家計動向は変わらなかったものの、企業動向関連のDIが受注等の伸び鈍化や販売価格の引き下げ圧力を背景に低下した。

 2─3カ月先を見る先行き判断DIは48.3で、前月比0.4ポイント低下。50の水準を37カ月連続で下回った。企業、雇用関連は上昇したが、エコカー補助金打ち切りなどを見越して家計動向関連のDIが低下した。

 内閣府は、景気ウォッチャー調査の判断の表現を「景気は厳しいながらも、持ち直しの動きがみられる」に維持した。回答者からは、子ども手当が消費にプラスとの声がある一方で、長引く口蹄疫問題の影響、企業からは原材料価格の高騰なども懸念材料として挙げられていた。

 津村政務官は日本経済について、「全体として、自律的な回復に向けて基盤を整えつつある状況に変化はない」と説明し、大きなシナリオに現時点で変化はないとの姿勢を示した。マーケットが若干不安定化する中で、先月の月例経済報告では判断を少し慎重に示していたが「着実な持ち直しの上に立って自律的な回復をうかがう、という大きなシナリオは現時点では崩れていない」という。

 その上で「着実な持ち直しが続いているという大きなレンジの中で、欧州に端を発するマーケットの不透明感の中で、景気に敏感な方々のマインドや実体経済でも、やや先行き不透明感が出てきた。回復に向かうテンポが若干緩やかになった」と分析した。

 こうした状況を踏まえて「これが踊り場になっていくのかどうか、慎重に見極めなければいけない」と指摘。想定すべき景気の上ぶれ、下ぶれ要因を改めて整理する必要があるという。

(ロイター日本語ニュース 寺脇 麻理記者)

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