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ユーロが下落、テクニカル要因で=NY市場

 [ニューヨーク 9日 ロイター] 9日のニューヨーク外国為替市場では、テクニカル要因でユーロが下落した。最近のユーロ高は行き過ぎとの見方に基づき売買する投資家も見られた。

 電子取引システムEBSで、ユーロ/ドルは一時、5月初旬以来の高値である1.2723ドルをつける場面もあった。

 ウェルズ・ファーゴの通貨ストラテジスト、バシッリ・セレブライアコフ氏は「ユーロはオーバーナイトでテクニカルな抵抗線を試したが上抜けず、結局下げに転じた」とし、「朝方にユーロが軟調となった明らかな要因は見当たらないものの、その下落の勢いはユーロをめぐる基本的な姿勢が依然消極的であることを物語っている」と述べた。

 終盤の取引で、ユーロ/ドルは0.4%安の1.2637ドル。ロイターのデータでは一時1.2722ドルをつけた。

 ユーロが1.2730ドルの節目を確実に上抜ければ下落基調の転換を示唆するため、アジアの一部の中央銀行は、1.2750ドルを上回る水準でのユーロ/ドルのロングポジション再構築に前向きとみられている。

 ただ、ユーロ圏の債務問題を背景に投資家の大半はユーロをロングに傾けることを躊躇(ちゅうちょ)している。

 RBCキャピタル・マーケッツの為替戦略部門代表アダム・コール氏は「ユーロはショートカバーが入って値を戻す可能性がまだあるが、それ以上のものではない。短期的な上昇にとどまるだろう」と語った。

 ユーロの1カ月物のリスクリバーサルは0.85/1.35%と、6月末から55ベーシスポイント(bp)近く低下しているが、1年物のリスクリバーサルは約25bpの低下にとどまっている。

 これは向こう数カ月にユーロを「売る権利」を買うトレーダーが高いプレミアムを支払う準備があることを表す。

 BNPパリバの為替ストラテジスト、イアン・スタンナード氏は、豪ドルやカナダドルといった高利回り通貨への需要の高まりもユーロにとって圧迫材料となり得ると指摘した。

 カナダドルは対米ドルで約1%上昇。カナダの6月の雇用統計で雇用者数が予想を上回って増加したほか、失業率が前月の8.1%から7.9%に低下したことが材料視された。米ドル/カナダドルは1.0334カナダドルに下落。一時は6月下旬以来の安値をつけた。

 強い経済指標は一段と底堅い景気回復への期待につながり、低利回り通貨である円を売って、高利回り通貨の豪ドルやニュージーランドドルなどを買う動きにつながった。

 ユーロ/円は、EBSのデータでは一時112.69円、ロイターのデータでは一時112.67円をつけた。終盤はロイターのデータで112.05円。

 ドル/円は0.3%高の88.64円。

 ドルは対韓国ウォンで0.9%下落した。国連安全保障理事会が韓国の哨戒艦沈没事件に関する声明を発表し、沈没が攻撃によるものだったとして非難する一方、中国への配慮から北朝鮮が攻撃したとは明確に認めなかったことが背景となった。

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