[ワシントン 26日 ロイター] 米商務省が26日発表した6月の新築1戸建て住宅販売は、前月比23.6%増の年率33万戸となり、市場予想の32万戸を上回った。5月の36.7%減から増加に転じ、前月比での増加率としては1980年5月以来の大きさとなった。
5月の販売は年率26万7000戸に下方修正された。6月は増加に転じたものの、販売ペースは1963年の統計開始以降2番目の低水準にとどまった。
BTIGの首席市場ストラテジスト、マイケル・オローク氏は「年率換算での販売戸数は、過去10年間の平均を約60%下回って推移している。このため、改善の余地は非常に大きい」とし、「販売は底入れしているようにみえるため、問題は差し押さえ物件の在庫解消だけだ。在庫解消後は増加がみられる可能性がある。年内、もしくは来年にかけてそうした動きが出て来ると予想している」と述べた。
6月の住宅在庫は前月比1.4%減の21万戸と、1968年9月以来の低水準となった。現在の販売ペースで7.6カ月分の供給に相当。前月は9.6カ月分だった。
販売価格の中央値は前月比1.4%下落し21万3400ドル。前年同月比では0.6%の下落となった。