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ヤフーが米グーグルの検索エンジンを採用へ、年内にも

 [東京 27日 ロイター]  ヤフー4689.Tは27日、米グーグルGOOG.Oの検索エンジンと検索に連動する広告配信システムを採用すると発表した。早ければ年内にもグーグルの検索エンジンに切り替える。同時にヤフーは、グーグルの検索エンジンの利便性を上げるため、オークションやオンラインショッピングに関するヤフーの更新情報をリアルタイムでグーグルに提供する。

 7月27日、ヤフーは、米グーグルの検索エンジンと検索に連動する広告配信システムを採用すると発表。写真は昨年8月、東京のヤフー・カフェで撮影(2010年 ロイター/Stringer)

 2009年7月に米マイクロソフトMSFT.Oと提携した米国ヤフーYHOO.Oは、検索エンジンの自社開発を断念し、マイクロソフトの検索エンジン「Bing(ビング)」に切り替えることを決めている。これを受けて米ヤフーの検索技術を使っている日本のヤフーも対応を迫られていたが、複数の検索エンジンを検討した結果、グーグルの検索エンジンと検索結果に連動して表示される広告配信システムの両方を採用することが最適だと判断した。

 記者会見した井上雅博社長は、グーグルの検索エンジンの採用を決めた理由について「総合判断で決めたが、現時点で、マイクロソフトが日本語サービスの準備ができていない部分がある」と述べた。検索エンジンと広告配信システムはこれから技術的な検証をした上で、切り替え時期を決定する。井上社長は「検索エンジンは年内に切り替えたい」としているが、広告配信システムの切り替えは顧客との交渉もあるため時間がかかるという。

 検索エンジンの提供を受けると同時にヤフーはグーグルに「Yahoo!オークション」や「Yahoo!ショッピング」の更新情報をリアルタイムでグーグルに提供する。ヤフーの更新情報をグーグルの検索エンジンに取り入れることで、最新の情報でグーグル検索ができるようにする。井上社長は「利用者の利便性向上のため」と説明した。ただ、オークションやショッピングの個人情報や購買行動は保護するとしている。

 ヤフーによると、国内の検索サイト市場シェアは両社を合わせると9割を超える。ただ、今回のグーグルの検索エンジンの採用についてヤフーは、事前に日本の公正取引委員会に相談しており、問題ないことを確認したという。ヤフーの梶川朗・最高財務責任者(CFO)は「中核の検索エンジンはグーグルから提供を受けるが、サービスの部分はまったく違うものになる。検索も広告も別のもので、グーグルとはあくまで競合関係にあり、独占的になるとの指摘はあたらない」と述べた。

 米ヤフーの検索エンジンを使っているヤフーは、これまでも他社の検索エンジンを使ってきた経緯があり、98年から01年まで「goo」の技術を、01年から04年までグーグルの検索エンジンを利用してきた。一方で、米ヤフーはマイクロソフトと提携する前にグーグルと広告分野で提携しようとしたが、08年に米司法省の反対で断念した経緯がある。当時、マイクロソフトはこの提携に反対していた。

 <4―6月決算は広告とショッピング好調>

 同日の決算発表では、2010年4―9月期の連結営業利益が742―762億円になるとの予想を公表。前年同期比では8.1―11%の増益となる。広告関連やオンラインショッピング関連の増収を図る。4―9月期の売上高は前年比2.8―5.0%増の1395―1425億円、当期純利益は同10.6―13.6%増の434―446億円を予想する。

 4―6月期の業績は、売上高が前年比4.2%増の705億円、営業利益が同9.8%増の376億円、当期純利益が12.6%増の216億円だった。インターネットの検索結果ページに表示する「リスティング広告」で百貨店・通販、旅行・交通などのセクターが伸びたほか、ディスプレイ広告で不動産・建設、金融のセクターが好調だった。また、オンラインショッピング「Yahoo!ショッピング」の取扱高も増加した。

 ヤフーは通期の業績予想を開示していないが、翌四半期の予想を開示している。主要アナリスト14人による2011年3月期の営業利益の予測平均は1580億円となっている。

 (ロイター日本語ニュース 村井 令二)

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