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IMF年次リポート、人民元「大幅」過小評価との表現削除

 7月28日、IMFは年次リポートの中で、中国の人民元相場が実際の価値を「大幅に」下回っているという表現を削除。写真は人民元紙幣。4月に撮影(2010年 ロイター/Nicky Loh)

 [北京 28日 ロイター] 国際通貨基金(IMF)理事の一部は人民元が依然として過小評価されていると考えているものの、中国に関するIMFの年次リポートからは、人民元が「著しく」過小評価されているという表現が削除されたことが明らかになった。

 IMFは2009年7月に発表したリポートで、人民元が「著しく」過小評価されていると指摘。関係筋によると、今年のリポート草案を作成したスタッフも、同じ表現を用意していた。

 しかし、26日に理事会で承認された「アーティクル4」のレビューでは異なる見解が採用され、一部の理事は、中国ではこれまでに取られた消費刺激策が奏功し、すでに国際収支の構造的変化が進んでいると判断した。

 リポートは「一部の理事は、人民元が過小評価されているとの認識に同意した。しかしながら、他の多くの理事は、人民元相場に関するスタッフの評価に賛同せず、それは経常黒字に関する不確かな見通しに基づくものだと指摘した」と述べた。

 IMF理事会はまた、中国が6月19日に人民元の弾力化方針を発表したことを評価。人民元の対ドルペッグ制を廃止したことは、金融引き締めに向けた中国人民銀行の柔軟性を高める効果があると指摘した。

 IMFは、人民元に関する表現を検討した際、人民元の上昇は中国経済のリバランスや世界経済にとってプラスになると判断。リポートは、「理事会は、人民元の上昇はいずれ、経済成長の原動力を輸出や投資から民間消費にシフトさせる要因になると強調した」と述べた。

 また理事会は、IMFの予測通り低インフレ下での力強い成長が続いた場合には、2011年には大規模な財政刺激策を徐々に解除すべきだと指摘、「現在の政策課題は、財政刺激策からの出口のペースと順番を決めながら、民間消費の比率を引き上げる方向に経済をシフトさせることだ」との見解を示した。

 中国の金融政策に関しても、IMF理事会は支持を表明。マネーの伸びを減速させるという人民銀行の目標は、銀行のバランスシートの健全性を守りながら引き続き経済を支援するというバランスを取るものだ、と指摘した。

 さらに「理事会は中国に対し、その目標を達成するため、公開市場操作や金利および預金準備率の引き上げなど、市場ベースの手法を重視するよう促した」と述べた。

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