[東京 29日 ロイター] 日産自動車7201.Tは29日、2010年4―6月の連結営業利益が前年同期比1347.3%増の1679億円になったと発表した。通期予想に対する進ちょく率は47.9%。前年同期の通期実績に対する割合は3.7%だった。
世界販売台数は32%増の95万4000台。地域別では日本は前年同期比19.2%増、米国は同22.6%増、欧州は同20.8%増、中国は同68.2%増と各地域で販売が拡大した。
4─6月期は円高に推移し153億円の減益要因となったが、販売台数増や車種構成の改善が補った。会見した田川丈二執行役員は「原材料費、為替変動に不透明さはあるものの、確実に通期業績見通しを達成できる」と述べた。
2011年3月期の連結営業利益予想は前年比12.3%増の3500億円で据え置いた。トムソン・ロイター・エスティメーツによる主要アナリスト20人の予測平均値5143億円を31.9%下回っている。
(ロイター日本語ニュース、杉山健太郎)