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見通し著しく悪化なら追加刺激策の検討を=米FOMC議事録

 [ワシントン 31日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)が31日公表した8月10日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事録で、FOMCメンバーは米経済の見通しが「目立って(appreciably)」悪化した場合、追加刺激策を検討する必要があるとの認識を示したことがわかった。

 8月31日、米FRBは10日のFOMC議事録を公表し、米経済の見通しが目立って悪化した場合、追加刺激策を検討する必要があるとの認識を示した。写真は昨年6月ワシントンのFRB前で撮影(2010年 ロイター/Jim Young)

 議事録は「見通しが一段と目立って弱まった場合、FOMCは追加刺激策の実施に向け、可能な措置を検討する必要があるだろう」とした。  

 議事録では、景気回復やインフレの見通し、金融政策運営について、FRB内でいつになく大きく意見が分かれたことが示された。

 8月10日の会合でFRBは、保有する住宅ローン担保証券(MBS)などの元本償還金を長期国債の買い入れに充て、バランスシートの規模を約2兆ドルに維持する方針を決定している。

 議事録によると、現時点では国債の買い入れが望ましいとの見方が示されたものの、別の選択肢の可能性も残された。

 「現在の市場の状況を考えると(償還資金の)国債への再投資が望ましいが、状況が変化した場合はMBSへの再投資が望ましくなる可能性がある」とした。

 <意見の相違>

 議事録では、海外の景気がソブリン危機以降、予想以上の強さを示している一方、米経済はモメンタムを失っている可能性があるとの懸念を示す表現が見られた。

 議事録によると、大半のFOMCメンバーは最近のデータについて「経済が予想より一段と潜在能力を下回って推移しており、回復のペースがここ数カ月で減速したこと」を示すとともに、「2010年後半の成長が予想より小幅になる」可能性を示唆しているとの見方を示した。

 ただ、一部のメンバーからは、最近のデータは弱いものの、予想と一致しているとの見解や、成長見通しが明らかに弱まったと結論付けるのは尚早との意見も出た。

 インフレ見通しについても同様に意見が分かれたことが明らかになった。議事録は、深刻なデフレのリスクは小さいとした上で、大半のメンバーは基礎的インフレが当分の間、望ましい水準を下回ると予想し、ディスインフレが一段と進むリスクが拡大したとの見方も複数出たと指摘。一方、政策金利を異例の低水準に維持すれば、将来的に物価が高騰する状況を作り出す恐れがあるとの意見が少数のメンバーから出たとした。

 8月10日の会合の投票結果は賛成9、反対1で、カンザスシティー地区連銀のホーニグ総裁が反対票を投じた。

 ホーニグ総裁は、異例の低金利を長期間(for an extended period)維持するというFRBの約束について、景気の回復時に迅速に金融引き締めを実施できなくなる可能性があると指摘。現在の景気回復がいかに緩やかだとしても、金融政策による追加的な支援は必要ないとの見方を示した。

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