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2カ月後に迫る米中間選挙、共和党躍進し上院も制する可能性

 [ワシントン 3日 ロイター] 米中間選挙を2カ月後に控え、有権者のオバマ大統領と民主党に対する支持率が低下している。経済への懸念と大統領への信任が弱まり、民主党は磐石とされた選挙区でも苦戦するとみられ、クリントン政権下の1994年のように共和党が躍進、下院のみならず上院でも多数を制するとの予想がでてきている。

 9月3日、米中間選挙を2カ月後に控え、民主党は磐石とされた選挙区でも苦戦するとみられる。写真は米国の国旗。1日撮影(2010年 ロイター/Vincent Kessler)

 バージニア大学のラリー・サバト政治学教授は先週、それまでの予想を引き上げ、共和党が47議席増えると予想している。これは、下院で過半数を制するに十分な議席だ。同教授は「予想外の事態が発生しない限り、共和党の躍進は保証されている。民主党の支持状況はこの夏にかなり悪化した」と述べた。

 失業率が高いままで景気二番底懸念が深まり、国民の間で不安が高まった。キニピアック大学の世論調査担当者、ピーター・ブラウン氏は、経済問題が最大の関心事となるなか、大半の国民は先行きに悲観的になっているとし、「今から中間選挙までの間に世論の景気見通しが変わるとは思えない」と述べた。

 <共同党が両院制する可能性>

 1994年のクリントン政権1期目の中間選挙で共和党は議席を52増やした。今年は共和党が多数派となるには下院で39議席、上院で10議席の上積みが必要で、下院で第1党となる可能性はかなり高まってきており、上院でも可能性が増えつつある。

 無党派のクック政治リポートは、下院で接線となりそうな120選挙区をモニターしており、このうち102区で民主党が議席を有している。06年にモニターしたのは75選挙区にすぎず、今年はかなりの選挙区を接戦区としてモニターすることになる。

 リポートによると、民主党が有する選挙区でかなりの接戦と予想されるのは73選挙区。2週間前の68区から増加、年初には39区に過ぎなかった。

 共和党が上院を制するには、接戦区のほとんどで議席を確保する必要があるが、その可能性も高まってきている。クックリポートの上院担当アナリスト、ジェニファー・ダフィ氏は「共和党が上院で多数派になるとは依然考えていないが、そうなる可能性も明らかに考えられるようになり始めた」と指摘。共和党は上院で7―9議席を上積みするとの見通しを示した。

 <選挙戦が実質的にスタート> 

 夏の間にオバマ大統領の支持率は50%を割り込み、米国が進んでいる路線は間違っていると考える国民は60%以上となった。特に民主党の支持で成立した医療保険改革法案は、過半数の国民が不支持としており、議会民主党への不満が強い。

 ギャラップの世論調査によると、議会選での支持率は共和党が民主党を10%ポイント上回っており、同社の調査では過去最大の開きとなった。9月2日の調査では、選挙について、非常に、あるいはある程度考慮していると答えた共和党支持者は54%に上り、民主党の39%を上回った。

 カールトン大(ミネソタ州)のスティーブン・シアー政治学教授は「すべての兆候が、共和党を好ましいとする一方向を示している」と述べた。

 6日のレーバーデー休暇が明けると、米政界は本格的な選挙戦に突入する。民主党側は、保守系の「ティーパーティー」系の候補により共和党は右寄りとなっており主流からは外れているとして、有権者が民主・共和の両党を比較すれば支持は上向くと考えている。

 (ロイターニュース 原文:John Whitesides、翻訳:村山圭一郎)

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