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ドル/円が上昇、中国輸入急増でリスク選好高まる=NY市場

 [ニューヨーク 10日 ロイター] 10日のニューヨーク外国為替市場では、ドルが対円で上昇。資源国通貨の買いも優勢となった。8月の中国輸入が予想以上に増加し、世界の景気回復をめぐる楽観的な見方を支えた。

 中国輸入の急増は、世界経済のけん引役である中国の内需が拡大していることを示す形となり、株価や商品価格を押し上げた。

 半面、安全資産としての円やスイスフランへの逃避買いは後退した。また、中国の底堅い成長がオーストラリアの輸出需要を支えるとの期待から、豪ドルは上昇した。

 コモンウエルス・フォーリン・エクスチェンジの首席市場アナリスト、オマー・エジナー氏は「中国の堅調な輸入データを受け、リスク回避はやや後退した。中国が世界経済の回復に一段と持続的に寄与するとの期待が再び広がった」と述べた。 

 ロイターのデータによると、ドル/円は0.4%高の84.15円。狭いレンジでの値動きとなり、一時84.38円に上昇した。米債利回りが約1カ月ぶりの水準に上昇したこともドルを支援した。しかし、依然として15年ぶりの安値付近にとどまっている。

 ドル/スイスフランは0.4%高の1.0190スイスフラン。

 ユーロ/スイスフランは0.6%高の1.2950スイスフラン。ロイター・データによると、一時1.3074スイスフランに上昇する場面もあった。

 トレーダーは、スイスの銀行によるスイスフランの対ユーロやドルなどでの売りを指摘した。

 ユーロ/ドルは0.1%高の1.2706ドル。一時1.2747ドルをつけた。

 ユーロ/円は0.5%高の106.96円。

 ただ、ユーロ圏周辺国債をめぐる不安や欧州の銀行をめぐる懸念の再燃などから、ストラテジストはユーロに対し引き続き慎重な姿勢を維持している。

 菅直人首相は10日、「激しい状況にあれば、断固たる措置を取る」とあらためて市場をけん制。協調介入については「難しい状況」と見通しながらも、日本単独介入への国際的な理解を求め努力していることを明らかにした。

 BNPパリバのストラテジストは顧客向けノートで、民主党代表選挙で菅首相と代表の座を争う小沢一郎前幹事長について、日米関係の維持への配慮が首相よりも少ないようだとして、単独介入により前向きの可能性があると指摘。

 「(単独介入は)効果がないかもしれないが、こうした見方が短期的に円に影響する可能性がある」とした。

 資源国通貨では豪ドルが米ドルに対し0.4%高。

 カナダドルは一時対ドルで3週間ぶり高値をつけた。同国の8月雇用統計が予想を上回ったことが背景。その後は、雇用創出ペースが上期から減速したことが明らかとなり、押し戻された。

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