[ニューヨーク 14日 ロイター] 米JPモルガン・チェースJPM.Nのダイモン最高経営責任者(CEO)は14日、新たな銀行自己資本規制「バーゼルIII」の導入により、顧客が銀行融資を受ける際のコストが上昇する恐れがあり、その結果、ノンバンクによる融資に顧客需要の一部が流れる可能性があるとの見方を示した。
同CEOはニューヨークで行われた会議に出席し「私は文句を言っているわけではない」としながらも、最近の金融制度改革により規制制度は強化されたものの簡素化されたわけではないと発言した。
ただ、全体的に見ればこれらの変更事項は複雑ではあるが「手に負える」範囲ではあるとし、時間はかかるものの、JPモルガンは新たに発生するコストを最小化し相殺する方法を見出すことができるとの考えを示した。
また、顧客のタイプや融資の種類によっては融資コストが増大すると予想。銀行に融資を求めなくなる顧客企業が出てくる可能性もあると述べた。