[ニューヨーク 15日 ロイター] 米著名投資家のジョージ・ソロス氏は15日、日本が為替介入に踏み切ったことは正しかったとの見方を示した。
ソロス氏はロイター主催のイベント「ロイター・ニューズメーカー」で「円が過度に強すぎるため日本が打撃を受けていることは明確で、日本が介入に踏み切ったことは正しいと考える」と述べた。
米経済については、力強い成長に戻っている兆候は見られないと語った。
「景気の二番底に陥る可能性も、陥らない可能性もある。いずれにせよ、景気は減速するだろう」とし、「政府による刺激措置が終了しつつあるなか、これ(減速)に関して疑問はない。同時に、追加刺激策に実施に対しては異論がある」と述べた。
また、前日最高値を更新した金相場は今後も上昇を続ける可能性があるものの、安全な投資ではない、との見方を示した。
「金は現時点で、唯一の強気相場となっている。前日には最高値をつけており、現在の状況ではさらに上昇を続ける可能性がある」と述べた。
そのうえで「今後数週間で金価格が下落するようなことがあれば、非常に興味深い」とし、「金は究極のバブルと考える。一段高となる可能性があるものの、決して安全ではなく、(上昇が)永続することはない」と語った。
さらに「非常に不透明な時期であり、非常に安全とされるものは何もない」と述べた。