[ソウル 1日 ロイター] 市場調査会社のアイサプライは30日、2011年の世界の半導体売上高伸び率について、不透明な経済環境を背景に今年の推定32%から5.1%へ大幅に鈍化する見込みだが、昨年のような劇的な落ち込みを見せることはないと予想した。
今年の伸び率見通しは、消費需要の減退や在庫の増加を受けて従来見通しの35.1%から下方修正された。
アイサプライのシニアバイスプレジデント、デール・フォード氏は声明で「引き続き、不安定な経済状況と気がかりな市況報告が、エレクトロニクス業界の現在の不透明感と視界の乏しい環境を作り出している」と語った。
「ただ、エレクトロニクス・サプライチェーンの直近の分析に基づき、アイサプライは半導体部門が2011年にソフトランディング(軟着陸)し、2009年に見られたような劇的な落ち込みを経験することはないと予想している」という。
アイサプライは第4・四半期の半導体売上高については、第3・四半期から0.3%減少すると予想している。予想通りであれば、2008年末以来初めての前四半期比での減少となる。
今年の世界半導体売上高については3020億ドルと、2009年の2280億ドルから増加して過去最高に達すると見込んでいる。