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米アップル決算は予想上回る、iPadが失望誘い株価急落

 [サンフランシスコ 18日 ロイター] 米アップルAAPL.Oが18日発表した第4・四半期(7─9月)決算は、利益と売上高がともに市場予想を上回った。ただ、粗利益率とタブレット型端末「iPad(アイパッド)」の出荷台数が予想を下回ったことが失望を誘い、同社株は、一時取引停止後に、時間外取引で6%以上下落した。

 10月18日、米アップル7─9月期決算は、利益と売上高がともに市場予想を上回った。ロンドンで5月撮影(2010年 ロイター/Luke MacGregor)

 7─9月期の純利益は43億1000万ドル(1株当たり4.64ドル)で、前年同期の25億3000万ドル(同2.77ドル)から増加。トムソン・ロイター・エスティメーツがまとめたアナリストの1株利益予想4.08ドルを上回った。

 売上高は67%増の203億ドル。アナリスト予想は189億ドルだった。

 一方、粗利益率は36.9%と、市場予想の38.2%をやや下回った。

 iPadの出荷台数は420万台で、これも市場予想に届かなかった。一部のアナリストは500万台近く、あるいはそれ以上の出荷台数を予想していた。供給面の問題で出荷が抑えられた。

 アップルは11年度第1・四半期(10─12月期)の業績について、1株利益が約4.80ドル、売上高は約230億ドルとの見通しを示した。

 アナリスト予想は1株利益が5.07ドル、売上高は224億ドル。

 18日の米株式市場で、同社株は1.04%高の318ドルで通常取引を終了した。

 一部のアナリストによると、同社はサプライチェーンの問題解消に動いており、iPadの出荷台数は今四半期中に回復する見通し。

 ファースト・アメリカン・ファンズのアナリスト、ジェーン・スノレク氏は「iPadの出荷台数が少なかった。ただ需要は非常に大きく、作れば作っただけ売れるだろう」と指摘。

 BGCのコリン・ギリス氏は「信じられないほど素晴らしい決算だ。われわれの高い期待をさらに上回っただけでなく、過去の予測も上回った。iPhoneが大きな原動力となった」との見方を示した。 

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