[ニューヨーク 27日 ロイター] ロイターが27日に実施した米プライマリーディーラー(米政府証券公認ディーラー)調査によると、大半のエコノミストは連邦準備理事会(FRB)による量的緩和について、月間の資産買入額が800億─1000億ドルになると予想した。
量的緩和の最終的な規模については大方の予想レンジが2500億─2兆ドルとなり、意見が大きく分かれた。10月8日に実施した調査では5000億─1兆5000億ドルと予想されていた。
ゴールドマン・サックスの首席米国アナリスト、ジャン・ハツィウス氏は「重要なのは初回の規模ではなく、FRBが低インフレと持続的な雇用の最大化という2つの使命を達成するために最終的にどこまで踏み込む必要があるかという点だ」と述べた。
調査では、プライマリーディーラー17社すべてが次回11月2─3日の連邦公開市場委員会(FOMC)での量的緩和決定を予想した。
2011年半ばの米10年国債利回りの予想中央値は2.65%と、2.72%近辺の現行水準をやや下回った。
米経済が2011年半ばまでにデフレに陥る確率の予想中央値は15%にとどまった。