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鉱工業生産が4カ月連続低下:識者はこうみる

 [東京 29日 ロイター] 経済産業省が29日発表した9月鉱工業生産指数速報(2005年=100、季節調整済み)は前月比1.9%低下の92.5となり、4カ月連続の低下となった。ロイターの事前予測調査では前月比0.6%低下と予想されていたが、発表数値は予想を下回った。

 10月29日、9月鉱工業生産指数速報は、前月比1.9%低下。都内で昨年12月撮影(2010年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

 市場関係者のコメントは以下の通り。

●減速感強まる、踊り場懸念というよりも二番底懸念

 <みずほ証券 マーケットエコノミスト 土山直樹氏>

 2カ月連続で市場予想に対して大幅に下振れており、生産動向の減速感がかなり強まっている。製造工業生産予測指数をみると、先行きは若干減速感が弱まる形となっているが、9月の影響を考えるとかなり弱い数字との印象だ。

 詳細をみると、輸送機械工業で大幅なマイナスが続く見通しで、自動車のエコカー補助金の終了の影響が出ている。自動車産業はさまざまな業種に波及する産業であり、こういったところの減産が幅広く効いている。

 予測指数をもとに10─12月見通しを試算すると、12月が11月から横ばいとすれば、2・四半期連続のマイナスとなり、これは景気の踊り場懸念といよりも、むしろ二番底懸念につながってくる。

 円債市場への影響については、来週は米連邦公開市場委員会(FOMC)や日銀金融政策決定会合、10年国債入札など大きなイベントを控えているので、この下振れで円債がいっきに買われていくことは考えにくいが、こうしたファンダメンタルズの弱含みの積み上げによって徐々に景気の下振れ感が出てくると思う。金利低下圧力あるいは金利上昇の限定的な要因になってくる可能性が高い。

●在庫も増加でかなり弱い、11月予測プラスが救い

 <コスモ証券 投資情報部担当課長 田口 はるみ氏>

 かなり弱い数字だ。エコカー補助金の終了による反動で自動車などの需要が大きく落ち込んだ。在庫も積み上がっており、調整が続く可能性がある。9月の数値は市場の予想レンジを超えた下落となり、10月の予測も下方修正された。株式マーケットなどにはネガティブな影響がありそうだ。

 ただ11月予測はプラスであり、需要減少などへの対応も早いとみられることが救いだろう。

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