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第3四半期米GDP速報値は2.0%増、個人消費と企業在庫投資がけん引

 [ワシントン 29日 ロイター] 米商務省が29日発表した第3・四半期の国内総生産(GDP)速報値は年率換算で前期比2.0%増となり、ロイターがまとめたアナリスト予想と一致した。個人消費支出の伸びと企業の在庫積み増しに支えられ、第2・四半期の1.7%増(確報)から加速した。

 10月29日、米商務省は、第3・四半期のGDP(速報値)が年率換算で前期比2.0%増加したと発表。個人消費と企業の在庫投資がけん引した。写真は2001年12月、ニューヨークで/Mike Segar)

 レイモンド・ジェームズ・アンド・アソシエーツ(フロリダ州)の首席エコノミスト、スコット・ブラウン氏は「プラス成長が続いているが、回復過程のこの時期で望まれる水準にはないため、若干失望させられた」と述べた。

 米連邦準備理事会(FRB)は11月2─3日の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で量的緩和第2弾(QE2)を発表すると予想されている。今回のGDP統計でその路線が変わる公算は小さいが、同会合での討議内容に影響を与える可能性はある。

 アナリストの間では、FRBは今回のFOMC会合で、少なくとも毎月1000億ドルの国債買い入れを行うと発表するとの見方が出ている。国債を買い入れることで金利を低下させ、それにより企業による投資と雇用を促進させたい考えだ。

 米国の失業率は現在9.6%と高止まりしている。エコノミストは、堅調な内需と輸出に支えられ数四半期にわたり最低でも3.5%の経済成長率が達成されない限り、失業率は低下しないとみている。 

 第3・四半期のGDPをけん引したのは個人消費支出。GDPの70%を占める個人消費支出は2.6%増と、第2・四半期の2.2%増から加速、2006年第4・四半期以来の伸びを示した。GDP全体に対する寄与度は1.79%ポイントだった。ただ、個人消費支出の伸びの大部分は国内生産ではなく輸入によるものだった。 

 企業の在庫変動は1155億ドル増。第2・四半期は688億ドル増だった。GDPへの寄与度は1.44%ポイント。ただ、第4・四半期に反動が出る可能性がある。

 在庫を除いた国内最終需要は0.6%増。前四半期の0.9%増から減速した。 

 第3・四半期は企業投資が引き続き増加したが、第2・四半期から勢いは衰えた。特に3四半期連続で堅調に増加していた機器/ソフトウエア投資は12.0%増となり、前四半期の24.8%増から減速した。

 ただ、構造物への投資は3.9%増となり、2008年第2・四半期以来初めてプラスに転じた。同投資は第1・四半期は20.4%、第2・四半期は0.5%、それぞれ減少している。 

 輸入は17.4%増、輸出は5.0%増となり、輸入の伸びが輸出の伸びを依然として上回った。これにより第3・四半期のGDPは2.01%ポイント押し下げられた。ただ第2・四半期の3.5%ポイントの押し下げと比べて影響は緩和されている。

 民間住宅投資もGDP押し下げ要因となった。第2・四半期に25.7%増加していた同投資は、住宅購入者向けの税制優遇措置の終了による影響から第3・四半期は29.1%減と大きく落ち込んだ。

 政府調達は3.4%増。連邦政府、州政府共に前四半期に調達を増加させたため、当四半期は若干伸び率が低下。GDP全体への寄与度はわずかだった。 

 今回のGDP統計ではインフレ圧力が抑制されていることが示された。食品・エネルギーを除くコア個人消費支出(PCE)価格指数は0.8%上昇。第2・四半期の1.0%上昇から減速し、2008年第4・四半期以来の小幅な伸びとなった。

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