[東京 8日 ロイター] 財務省が8日に発表した7―9月期の外国為替平衡操作の実施状況によると、9月末までのドル買い/円売り介入実績は9月15日のみだったことが明らかになった。
15日の介入額は2兆1249億円と2004年1月9日の1兆6664億円を上回り、1日の円売り介入額としては公表を開始した1991年以降で最大を記録した。対ドルでの円売り介入は2004年3月16日以来6年半ぶり。
9月15日の円売り介入時は、午前の介入実施後すぐに野田佳彦財務相が発表。市場筋によると、東京からロンドン、ニューヨークと海外市場にかけて、政府・日銀は断続的にドル買い/円売り介入を実施した。EBSと呼ばれる為替の取引端末で直接円売りを実施したほか、大手金融機関への委託介入もあったという。ドル/円は82円後半から85円後半へ3円上昇した。
(ロイター 基太村真司記者)