[ニューヨーク 16日 ロイター] 米ニューヨーク州のディナポリ会計監査官は、規制改革や景気鈍化で金融機関の収益力が低下しているにもかかわらず、2010年にはウォール街の利益が190億ドルに達し、史上4番目の高収益を上げるとの見通しを示した。
同監査官は16日発表したリポートの中で、利益は過去最高となった昨年の614億ドルから69%減少する見込みだが、金融危機以前の水準を回復する可能性があると指摘した。
ウォール街は、07年と08年に540億ドルの損失を計上したが、政府の支援策や低金利の恩恵を受けて回復している。
ディナポリ監査官は「ウォール街は規制改革に適応し、新たな金融環境でビジネスを行う方法を学びつつある」と述べた。
リポートによると、ウォール街の利益は、2000年、06年および09年に200億ドルを上回っていた。