[ニューヨーク 18日 ロイター] 米政府による救済を受けて再上場を果たしたゼネラル・モーターズ(GM)GM.Nは、上場初日の18日、公開価格の33ドルを3.6%上回る34.19ドルで取引を終えた。
35ドルで堅調な初値を付けた後、一時は公開価格を9%上回る水準まで上昇したものの、市場全体の力強い上昇にもかかわらず伸び悩む展開となった。
市場では、米政府の持ち株比率が33%に低下した(オーバーアロットメントオプションが行使された場合)ものの、依然として政府保有株が多いことを懸念する声が聞かれた。
GMの新規株式公開(IPO)に対する人気を高さを受けて公開価格や公開株数が当初計画から引き上げられたことから、上昇余地が少なくなったと指摘する向きもある。
マックギン・インベストメント・マネジメントの最高投資責任者、バーニー・マックギン氏は「IPO価格の引き上げで、想定されていた上昇分の多くが株価に織り込まれてしまったようだ。上昇余地も下落余地も大きくないだろう」と語った。
GM株は2億2200万株の商いを集め、出来高は次に大商い銘柄だったシティグループC.Nの3倍以上に膨らんだ。
この日のニューヨーク市場では、GMのIPOに対する期待から11月に入って17%値を上げてきたフォードF.Nも売りに押され、3.4%下落して取引を終えた。