[ニューヨーク 1日 ロイター] 企業向け給与計算サービスのオートマチック・データ・プロセッシング(ADP)子会社などが1日発表した11月の全米雇用報告によると、民間部門雇用者数は前月比9万3000人増加した。2007年11月以来、3年ぶりの大幅な増加となる。
ロイターがまとめたエコノミスト予想は6万9000人の増加だった。
10月分は前回の4万3000人増から8万2000人増に上方修正された。
LPLフィナンシャル(ボストン)の投資ストラテジスト、ジョン・カナリー氏は「労働市場が再び加速していることがあらためて示された。細かな部分をみると、(週末発表の)11月雇用統計は60%の確率で市場予想を上回る可能性がある」と指摘した。
ロイター調査によると、11月の非農業部門雇用者数は14万人の増加、民間部門は15万3000人の増加が見込まれている。
マクロエコノミック・アドバイザーズのプラッケン会長は、米国内の雇用の減少は峠を越えた可能性があり、雇用統計で民間部門の雇用者数が15─20万人増加することもあり得ると語った。