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欧州債務危機、米財政問題への警鐘=FRB当局者

 [ニューヨーク 1日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)当局者は1日、欧州債務危機について、米国の長期的な財政問題に対する警鐘と受け止めるべきだとの認識を示した。

 12月1日、米FRB当局者らは欧州債務危機について、米国の長期的な財政問題に対する警鐘と受け止めるべきだとの認識を示した。写真はECB本部前で2007年2月撮影(2010年 ロイター/Alex Grimm)

 セントルイス地区連銀のブラード総裁は、欧州債務危機は「警鐘」だと発言。ダラス地区連銀のフィッシャー総裁も「タイミングの良い教訓」となったとの認識を示した。 

 ブラード総裁はフォックス・ビジネス・ネットワークに対し「借りすぎれば、あれだけ大きな問題になる」とし、「米国でもこの教訓を心に留める必要がある」と述べた。

 オバマ大統領の諮問機関で超党派で構成する財政責任・改革委員会はこの日、大幅な歳出削減を盛り込んだ財政再建策の最終案を発表した。 

 FRBのイエレン副議長も1日、米財政状況は長期的に「極めて困難な課題」をもたらすとし、「現在の政策決定が維持されれば、財政は持続不可能な方向に向かうことになる」と語った。

 同時に、長期的な財政問題への取り組みは重要であるものの、財政政策を時期尚早に引き締めるべきではないとし、「すでに精彩を欠いている回復をさらに遅らせる可能性がある」と述べた。

 副議長は、現在9.6%となっている米失業率が当面高止まりする公算が大きいと指摘。住宅市場の状況が好転するとは予想し難いとの見方を示した。  

 <米経済に楽観的な見方も> 

 他のFRB当局者は、国内経済についてイエレン副議長よりも楽観的な見方を示した。 

 今年の連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持つブラード総裁は「2011年に力強い景気回復を実現できる状態に非常に近づいている」と指摘。 

 フィッシャー総裁も国内経済は「段階的な修復過程」にあると発言。個人的には低インフレは懸念していないと述べた。

 フィッシャー総裁は、FOMCが決定した6000億ドルの追加国債買い入れに批判的な見解を示している。同総裁は来年のFOMCで投票権を持つ。 

 2012年のFOMCまで投票権がないリッチモンド地区連銀のラッカー総裁は、ブルームバーグ・ラジオに対し、来年の国内経済成長率を2.75─3%前後と予想。失業率が9%付近に低下する確率は「五分五分」だとの認識を示した。

 ラッカー総裁は、国債買い入れについて、メリットよりもリスクが大きく「あまり乗り気ではない」と発言した。 

 イエレン副議長は、追加的国債買い入れ策の決定を「強く支持した」とし、「回復の強化に向け有効な手段であると確信している」と述べた。

 国債買い入れは意図的にドル相場押し下げを狙った措置とする海外からの批判に対しては、米経済成長を支援し景気回復へのリスクを軽減させる米国の政策は、世界経済の「持続的な拡大」を支えることになる、と明言。

  「力強い米成長は海外製品に対する米需要を押し上げ、資本フローを新興市場国に向かわせるインセンティブを抑制する」と述べた。 

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