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日立がレアアース磁石のリサイクル技術開発、13年から本格稼動

 12月6日、日立がレアアース磁石のリサイクル技術を開発し、2013年をめどに本格稼動させると発表。都内で昨年2月撮影(2010年 ロイター/Yuriko Nakao)

 [松戸市(千葉県) 6日 ロイター] 日立製作所6501.Tは6日、ハードディスクドライブ(HDD)のモーターやエアコンなどのコンプレッサーからレアアース(希土類)磁石を効率的にリサイクルする技術を開発したと発表した。2013年をめどにリサイクルを本格稼働し、日立グループでのレアアース使用量の1割程度はリサイクルを通じて確保する意向だとしている。

 今回は使用済みのHDDやコンプレッサーからレアアース磁石を分離・回収する装置を開発。手作業でHDDからレアアース磁石を分離・回収する場合は作業員1人につき1時間で約12台分の作業量となるが、同装置を利用すると8倍の約100台分の作業量をこなすことができるという。コンプレッサーからは従来、分離・回収が困難だったが、新たに切断装置や磁石を取り除く「脱磁装置」などを開発し、回収を可能にしたとしている。

 リサイクルを完成させるには、分離・回収したレアアース磁石からレアアースを取り出す工程が必要だが、現状では化学薬品を用いるため、廃水処理にかかるコストと環境への負荷が課題とされる。日立は今回、化学薬品を使わない「乾式手法」でレアアース(ネオジム、ジスプロシウム)の抽出に成功したという。今後、乾式手法の確立に向け研究を進めるとしている。

 日立グループは、ハイブリッド自動車用モーターなどに使われる「ネオジム磁石」で世界シェア首位の日立金属5486.Tを抱えるなど、レアアースの安定調達は事業上の重要課題。今回の技術は2年前から着手した。日立製作所の馬場研二・新事業開発本部資源循環推進室長は「(レアアースの)輸入量が徐々に減っていくことは把握しており、危機感があった。(リサイクルという)代替策を用意するべきとして開発をスタートした」と述べた。

 13年からのリサイクル事業は日立グループでのレアアース調達向けとする方針だが、外部からの業務受託などの事業化について馬場室長は「昨今の(調達危機)問題を考えると、事業性も検討していかないといけない」と語った。

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