[ロンドン 23日 ロイター] イングランド銀行(英中央銀行)のフィッシャー理事は、23日付のデーリー・テレグラフ紙とのインタビューで、英経済が来年再びマイナス成長に陥る恐れがあるとの認識を示した。
理事は「1四半期マイナス成長に陥ることはあり得ないことではない」と発言。
「英国は四半期ごとの振れが小さい傾向にあるが、深刻な景気後退からの回復途上にあるこうした状況では、あり得ないことではない」と述べた。
景気は回復軌道に乗っているが「景気回復のこの局面は常に不安定だ」という。
理事はデフレリスクが「低下した」とも発言。最大のリスクは外部要因だとの認識も示した。
量的緩和の再開については「可能性は以前より低下しているが、まだ排除できない」とし、「再開されるとすれば、急激なショックや経済に予想外の困難が生じた場合に、再開される可能性が最も高い」と述べた。