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富士通、2011年度のクラウド関連投資は1000億円を超える規模に

 [東京 24日 ロイター] 富士通6702.Tの山本正已社長は24日、ロイターなどとの共同インタビューで、2011年度のクラウド・コンピューティングへの関連投資が10年度の1000億円を超える規模になるとの見通しを示した。

 今期のクラウド関連投資では、データセンターなど設備投資のほか、研究開発を含めて1000億円近くを投入したという。山本社長は、こうした投資によって「着実にクラウドの環境が整備されて顧客とクラウドの商談ができるようになった」と評価した。その上で、2011年度についても「10年度の1000億円の投資よりも、それに負けない額をクラウド関連投資に回したい」と語った。

クラウド分野で7月に合意したマイクロソフトMSFT.Oとの提携では、館林市の富士通のデータセンターで「ウィンドウズ・アジュール」のクラウドサービスを展開する予定。山本社長は「館林ではすでにアジュールシステムが動くようになっているが、サービス開始時期は検討している」と述べた。今後は「これを海外の富士通のデータセンターにも展開していきたい」と述べた。富士通のデータセンターは世界に96拠点あり、海外拠点は50カ所程度になるという。

スマートフォンの海外市場への展開については前向きな意向を示したが、「12月にスマートフォンを出したばかりで、具体的なスケジュールは明確にしていない。2011年は日本の中で専念して、その後の展開になる」とした。東芝6502.Tとの携帯電話事業の統合会社「富士通東芝モバイルコミュニケーションズ(神奈川県川崎市)」は富士通80.1%、東芝が19.9%の出資比率だが、山本社長は11年度をめどに完全子会社化する意向を示した。富士通本体への吸収も視野に入っているという。

 タブレット端末は、来年春にも、法人向けにウィンドウズOS搭載の製品を発売する計画。山本社長は、これに加えて「電子書籍が使えるタブレットを来年中に用意したい」と述べた。個人向けの市場に参入する意向で、アンドロイドOSの端末を想定しているという。これに向けて、NTTドコモ9437.Tと大日本印刷7912.Tが設立した電子書籍の配信会社との提携などを検討しているという。

 半導体子会社の「富士通セミコンダクター」は、09年10―12月期に黒字化して以来、4四半期連続で黒字を計上。台湾の積体電路製造(TSMC)2330.TWにシステムLSIの先端品の製造を委託しているが、山本社長は「こうしたファブライト(生産資産軽量化)のビジネスモデルが成果を出し始めた」と指摘。その上で「すでにTSMCとの協力は始まっているので、2011年以降も新しいLSIが出ることで、さらに富士通の半導体ビジネスの確実性は増すだろう」と語った。

  (ロイター日本語ニュース 村井 令二)

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