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中国が25bpの追加利上げ、インフレ抑制に向け一段の措置

 [北京 25日 ロイター] 中国人民銀行(中央銀行)は25日、 金融機関の期間1年の預金金利と貸出金利を25ベーシスポイント(bp)引き上げると発表した。約2カ月間で2度目となる利上げを実施し、インフレ抑制に向け一段の措置を講じた。

 12月25日、中国人民銀行が、 金融機関の期間1年の預金金利と貸出金利を25ベーシスポイント引き上げると発表した。写真は北京の人民銀行本店。2月撮影(2010年 ロイター/Jason Lee)

 今回の引き上げにより1年物の基準金利は貸し出しが5.81%、預金が2.75%となる。

 人民銀はウェブサイト(www.pbc.gov.cn)に掲載した声明で、26日から新たな金利が適用されると発表した。 

 中国当局は今月、金融政策のスタンスをそれまでの「適度に緩和的」から、「穏健(prudent)」に変更することを決定した。さらに首脳らがインフレへの対処が2011年の最優先事項との姿勢を示していることから、アナリストはこの先、一段の利上げや貸し出しの抑制が行われる可能性があるとみている。

 モルガン・スタンレーの首席中国エコノミストQING WANG氏は「 今回の利上げは、中国当局のインフレを前もって抑制する意向あるいは予防的な引き締めを示している」との見方を示した。その上で「 利上げは来年初めに行うよりも、年末前に行うほうが引き締め効果が大きい。中長期の貸出・預金金利は基準金利に基づいて年初に再設定されるからだ」と語った。

 人民銀は10月19日に約3年ぶりとなる預金金利と貸出金利の引き上げを実施した。ロイターが12月に行った調査によると、アナリストは2011年末までに25bpの利上げが3回行われると予想している。

 多くの投資家やアナリストが金融引き締めは近いとみていたものの、人民銀が年末までに利上げを行うかについては不透明だった。

 ロイヤル・バンク・オブ・カナダのエコノミスト、ブライアン・ジャクソン氏は「年内の利上げは予想していたが、クリスマス当日に発表したことには驚いた。利上げは普通、クリスマスプレゼントにもらいたい物ではない。ただ、中国の場合、これは賢明な動きだ」と語った。

 「流動性と与信を抑制するために預金準備比率などの量的措置を利用するだけでは十分ではなく、与信のコストを調整すること、つまり利上げが、物価圧力を制御するために必要であることが、これまでよりも一層明白になっていると考える」と分析した。

 中国の株式市場は、金融引き締めが強まるとの見方を背景に11月半ばから10%近く下落している。

 人民銀は今年、預金準備率を6回引き上げ、銀行融資を抑制してきた。また、不動産市場を沈静化させ資産バブルを回避するために当局は一連の措置を講じている。

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