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米FRBの国債買い入れ、裏目に出る可能性=フィラデルフィア地区連銀総裁

 [フィラデルフィア 11日 ロイター] 米フィラデルフィア地区連銀のプロッサー総裁は11日、連邦準備理事会(FRB)の積極的な国債買い入れ計画について、FRBがインフレ抑制に向けて段階的に軌道を変更しなければ、近く裏目に出る可能性があるとの認識を示した。

 1月11日、米フィラデルフィア地区連銀のプロッサー総裁は、FRBの積極的な国債買い入れについて、インフレ抑制に向けて軌道を段階的に変更しなければ、近く裏目に出る可能性があるとの認識示す。写真は6日、ニューヨークで(2011年 ロイター/Lucas Jackson)

 総裁はリスク・マネジメント・アソシエーションでの講演で、現在の米経済の「緩やかな回復」が勢いを増すようであれば、6000億ドル規模の量的緩和第2弾(QE2)を再考する必要が生じる、と述べた。

 総裁は「景気が一段と速いペースで回復し始め、今回の回復の持続性が今後も堅調であれば、国債買い入れプログラムを、FRBの他の非常に緩和的な政策スタンスと共に、見直す必要がある」と述べた。

 そのうえで「積極的な緩和政策は、FRBが徐々に軌道を修正しなければ、近い将来に裏目に出る恐れがある」との考えを示した。

 ただ「一方で、デフレ、もしくはデフレ期待の深刻なリスクが生じた場合、FRBは政策スタンスを調整するにあたり、これらを考慮する必要がある」と述べた。

 総裁は記者団に対し、QE2が景気回復にすでに貢献しているとの見方については「無理がある」と述べ、金融市場に影響を及ぼした可能性はあるとしながらも、雇用、小売、消費者支出などを含む「実体経済」への効果が表れるには早過ぎるとの見方を示した。

 失業率の低下軌道とインフレ期待を金融政策を反転させる明確なしるしとして特に注目していると語った。

 QE2に対しては、将来的なインフレと資産バブル形成のきっかけとなるとの批判も出ている。

 総裁は「インフレ率は現時点で多くの政策担当者が望ましいと考える1.5─2.0%を下回っているが、これは近い将来に持続的なデフレに陥ることを示しているわけではない。そうした可能性があることさえも示していない」と述べた。

 総裁は、インフレ率は向こう2年間で1.5─2.0%に向けて加速すると予想。国内総生産(GDP)の伸び率は、2010年は2.5─3.0%、2011年と2012年はそれぞれ3.0─3.5%になるとの予想を示した。

 失業率は当面は現在の水準近辺で推移した後、徐々に改善するとの見方を示した。

 プロッサー総裁は今年の連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持つ。

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