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米アップルのジョブズCEOが病気休職:識者はこうみる

 [ロンドン 17日 ロイター] 米アップルAAPL.Oのスティーブ・ジョブズ最高経営責任者(CEO)が17日、病気療養のため休職することを明らかにした。期間については明確にしなかったものの、「できる限り早い復帰」を望んでいると語った。

 1月17日、米アップルのスティーブ・ジョブズCEOが、病気療養のため休職することを明らかにした。サンフランシスコで昨年9月撮影(2011年 ロイター/Robert Galbraith)

 ジョブズCEOの休職中は、ティム・クック最高執行責任者(COO)が日常業務の責任者を務めるという。

 ジョブズCEOの休職に関するアナリストらの見方は以下の通り。

 <ハドソン・スクエアのリサーチアナリスト、ダニエル・アーンスト氏>

 今回は彼の復帰に疑問を持たざるを得ない。彼らは後継者について話し合ったことがないが、クック氏がそうなるであろうことは非常に明確だ。この問題で、アップルは以前より迅速かつ率直になっているように感じる。誰が指揮を執るのか、それがティム・クック氏であることを彼らは明示した。アップルは今やジョブス氏だけでなく、交代要員も豊富であることは明らかだ。アップルの層の厚さは過小評価されているのではないか。ジョブス氏の休職での業務リスクはないが、知覚リスクはある。

 <エンダースのアナリスト、ベネディクト・エバンズ氏>

 短中期的にアップルは従来通りで変わらない。ティム・クック氏は極めて高く評価されており、今夏に発表予定の製品パイプラインはすでに固まっているので、向こう6カ月にすべてがバラバラになるような事態ではない。ジョブス氏は、最終的な編集者という役割を果たす。製品を見て「これは十分じゃない。やり直し」と命じる役だ。船頭役としてのジョブス氏による編集や品質管理はアップルにとって非常に重要であったため、2─4年ぐらい経って、会社は彼の不在を本当に感じ始めるだろう。彼が過去にしてきたのと同様の役割を果たせないなら、2─3年でアップルの製品ラインは影響を受けることになる。

 <カナリスのアナリスト、ティム・シェパード氏>

 投資家は長い目で見たスティーブ・ジョブスの不在を懸念するだろうから、アップルにとっては悪いニュースだ。しかし、会社と業務にとって実際の影響は限定的だ。ジョブス氏は引き続き、重要な意思決定には関与し、ティム・クック氏は日常の会社運営には十分な経験がある。

 <IDCのアナリスト、フランシスコ・ジェロニモ氏>

 アップルは引き続き営業的には非常に堅調であり、スティーブ・ジョブス氏が病気休職するからといって、製品が売れなくなるとは思わない。

 <EXANEの株式アナリスト、アレクサンダー・ペターク氏>

 予想されていたことではなく、アップルの投資家にとってはサプライズであり、間違いなくアップル株にも影響する。しかし、たとえスティーブ・ジョブス氏が復帰できなかったとしても、向こう数年にアップルの経営に目に見える具体的な影響があるとは思わない。アップルは非常に大きな組織になりつつあるので、長期的には一部の革新性を失うようなことはあるかもしれないが。

 <アトランティック・エクイティーズのアナリスト、ジェームズ・コードウェル氏>

 2009年初めにも同じことを経験した。今回もおそらく、それと似た状況になるだろう。前回は経営面で会社は非常にうまく対処したが、アップルの株価には確かにジョブス・プレミアムがあり、それが懸念材料になるだろう。

 <野村証券の技術アナリスト、リチャード・ウィンザー氏>

 率直に言って、ファンダメンタルズ的には、会社への影響はそれほど大きくないだろう。会社のイメージは別問題だ。市場ではスティーブ・ジョブス氏は、アップルの戦略的方向の原動力とみられている。すい臓がんが再発したのだとすれば、非常に心配だ。

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