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アップル10─12月期は大幅増益:識者こうみる

 [サンフランシスコ/ニューヨーク/東京 19日 ロイター] 米アップルAAPL.Oが18日発表した2011年度第1・四半期(2010年12月25日までの3カ月)決算は、売上高が予想を大きく上回った。市場関係者のコメントは以下の通り。

 1月18日、米アップルの2011年度第1・四半期決算は、売上高が予想を大きく上回った。写真は2008年7月、アップルストア前で(2011年 ロイター/Claro Cortes IV)

●iPadの好調が顕著

 <グリーチャーのアナリスト、ブライアン・マーシャル氏>

 アップルの決算はIBMと等しく、全般に非常に堅調な内容だった。

 「iPad(アイパッド)」が最も素晴らしかった。販売台数は730万台超と、自分の予想の630万台を超えた。

●新製品への需要は引き続き力強い

 <カウフマン・ブラザーズのアナリスト、ショー・ウー氏> 

 iPad(アイパッド)の数値が巨額だった。懸念されていた生産問題は明らかに過去の問題となっており、新製品に対する需要は引き続き力強い。

 (スティーブ・ジョブズ最高経営責任者(CEO)が病気療養のため休職することについて)重要ではあるが、同時に、会社の業務が続いて行けば、より二次的問題になっていくだろう。正直に言って、ジョブズ氏の思考法、方法論、スタイル感はその多くがアップルの企業文化に染み付いている。一部で思われているほど大きな話ではない。

 ジョブズ氏のレガシーがアップルであり、これは継続されると思う。勝利の文化のDNAが息づいている。

●驚くほど良い数字

 <BGCパートナーズのコリン・ギリス氏> 

 驚くほど良い数字で、アップルはエンジンを全開にしている状態だ。

 「iPad(アイパッド)」の販売は730万台と素晴らしい数字で、これは予想を約100万台上回った。

 アイパッドは今後もゲームの流れを大きく変える製品になるだろう。

 ジョブス最高経営責任者(CEO)の健康に関しては、ジョブス氏はアップルにとって重要な存在で、同社がばらばらになってしまうことを誰もが心配しているが、答えはノーだ。

 健康に関してより多くの情報があることは少ないよりは良いといえる。

 アップルはこれまで同様、公表すべき内容を公表した。

●市場予測上回る異例の自社予想は自信の表れ

 <オッペンハイマー&COのアナリスト、ヤール・レイナー氏> 

 またしても市場予測を上回る内容だ。予期していた通り、「iPhone(アイフォーン)」や「iPad(アイパッド)」などの製品ラインで予測を上回った。

 私自身も含めアナリストは市場予測を引き上げ続けているが、アップルはその度になんとかこれを上回っている。

 市場予測が引き上げられる中で、今回の決算は予測を大きく上回った。またアップルの自社予想は、通常は市場予測を下回る控えめな見通しであることが多いが、今回は市場予測を若干上回っており、異例だ。

 アップルはこれまで、一貫して自社予想に関して慎重で、ジョブズ最高経営責任者(CEO)の療養によって、これが変化することはないだろう。ベライゾンによるアイフォーン販売開始を控え、今回の強気の自社予想はおそらく、アップルの自信を示していると言える。

 ジョブズ氏の去就が四半期決算に影響を与えることは今後2─3年はないだろう。そのため投資家は当面、決算内容や商品情報を注視するしか方法がない。

●期待裏切らず、当面好業績続く

 <大和証券キャピタルマーケッツ金融証券研究所 投資戦略部次長 西村 由美氏>

 期待を裏切らない好決算だった。iPhone(アイフォーン)やiPad(アイパッド)の販売台数が伸び、年末商戦は好調だったといえる。来月からベライゾン・ワイヤレスがiPhoneの取り扱いを開始することで消費者へさらなる販売拡大が見込まれ、好調な業績は当面続くとみられる。

 スティーブ・ジョブス最高経営責任者(CEO)の休職については中長期の戦略に不安がただようが、足元の売り上げ好調を背景に株価への影響は限定されるだろう。

●関連銘柄の買い戻しは一時的か

 <証券ジャパン 調査情報部長 大谷 正之氏>

 「iPhone(アイフォーン)」や「iPad(アイパッド)」が予想以上に好調で業績は申し分ない。前日はスティーブ・ジョブズ最高経営責任者(CEO)が病気療養のため休職することが明らかになったことで売られた関連銘柄にも買い戻しが入りそうだ。

 ただスマートフォン関連銘柄はこれまでかなり物色されてきたことから、一時的な株価上昇にとどまる可能性もある。あすは中国経済指標の発表が目白押しであり、買い一巡後は様子見となるかもしれない。

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