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1月のユーロ圏CPIは予想上回る前年比2.4%上昇

 [ブリュッセル 31日 ロイター] 欧州連合(EU)統計局が31日発表した1月のユーロ圏のEU基準消費者物価指数(CPI)速報値は、前年比2.4%上昇した。上昇率は12月の2.2%から加速し、エコノミスト予想の2.3%も上回った。

 1月31日、EU統計局が発表した1月のユーロ圏のEU基準消費者物価指数速報値は、予想を上回る前年比2.4%上昇。写真はベルリンのショッピングセンター付近で。昨年12月撮影(2011年 ロイター/Thomas Peter)

 1月の前年比CPIは、3.2%上昇となった2008年10月以来の高水準。また2%に近い水準とする欧州中央銀行(ECB)の目標を2カ月連続で上回った。

 アナリストは、エネルギー価格の上昇がインフレ押し上げの主因とみているが、発表を受け、ユーロは欧州中央銀行(ECB)による利上げ観測を背景に対米ドルで上昇した。

 IHSグローバル・インサイトのエコノミスト、ハワード・アーチャー氏は、ECBはインフレ率が目標をさらに上回って加速したことを決して好ましいとはみていないが、2月3日の政策会合で行動に着手する可能性は低いと指摘。

 「ECBは、現在のインフレ加速が賃上げ妥結など、二次的なインフレ効果の大幅な波及拡大につながる著しい兆候がみられれば、成長リスクにもかかわらず、利上げを行う準備があると強調するだろう」と述べた。

 またBNPパリバのエコノミスト、クレメンテ・デ・ルチア氏は、原油価格の上昇がインフレ押し上げの主因と指摘した上で、1月の食料価格はおそらく安定していたが、コアインフレ率は1.1%から1.2%に加速した可能性がある、との見方を示した。

 統計局は前月比データや前年比の内訳などは公表していない。1月CPIの詳細は2月28日に発表予定。

 ECBはこれまで、インフレ率が今後数カ月は目標を上回って推移し、3月に2.4%でピークをつけた後は、鈍化に転じるとの見通しを示している。

 ただエコノミストは、ドイツやギリシャ、アイルランドなど周辺国との成長率、インフレ圧力には大きな差が生じていることから、ECBは金融政策の舵取りがますます困難になると指摘している。

 前出のデ・ルチア氏は「ユーロ周辺国が深刻なデフレリスクに直面しているのとは対照的に、ドイツでは失業率がすでに危機前の水準を下回っており、需給ギャップも縮小している。そのため、ドイツではいく分上向きの圧力である可能性が高い」と述べた。

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