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日立が10年度純利益で過去最高視野、新興国好調で全部門増益

 2月3日、日立製作所は2011年3月期の通期連結業績予想を上方修正し、当期純利益が上振れする見通しと発表。写真は2007年5月、都内の電器店の同社製品コーナーで(2011年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

 [東京 3日 ロイター] 日立製作所6501.Tは3日、2011年3月期の通期連結業績(米国会計基準)予想を上方修正し、従来2000億円とみていた当期純利益が2300億円(前年実績は赤字1069億円)に上振れする見通しだと発表した。

 1991年3月期に計上した過去最高益の2301億円に迫る20年ぶりの高水準。新興国で好調な建設機械や自動車関連をはじめ全事業部門で営業増益か黒字化を見込む。

 営業利益予想も従来の4100億円から前年比2.1倍の4400億円に引き上げた。トムソン・ロイター・エスティメーツによる主要アナリスト13人の予測平均値4323億円を上回った。会見した三好崇司副社長は「過去最高の純利益を目指していきたい」と語った。売上高の通期予想は前年比3.7%増の9兆3000億円に据え置いた。

 <アジアで売り上げ伸ばす>

 4─12月期の連結業績は売上高が前年同期比7.7%増の6兆7658億円、営業利益が同8.1倍の3378億円、当期純利益が同2201億円(前年同期は1113億円の赤字)だった。9カ月間累計の売上高の増減率を地域別にみると、国内が3.5%増、アジアが26.9%増、北米が7.0%増、欧州が8.1%減、その他地域が13.0%増だった。アジアなど新興国向け中心に建機が伸びたほか、中国向けの昇降機も好調に推移。自動車部門も新興国中心に売り上げを伸ばしたほか、薄型テレビを含む家電もエコポイント制度の駆け込み需要の効果があった。

 <総合電機で利益体質に>

 通期営業利益予想を部門別にみると、情報・通信システム1000億円(前年実績945億円)、電力システム290億円(同220億円)、社会・産業システム480億円(420億円)、建設機械440億円(176億円)、高機能材料850億円(444億円)、コンポーネントデバイス460億円(11億円)と軒並み増益予想。また、電子装置・システム(前年度赤字52億円)で400億円、オートモーティブ(同54億円)で220億円、デジタルメディア・民生機器(同72億円)で150億円の各事業も黒字化を見込む。

 日立は近年、幅広い事業領域が相乗効果につながらず、総合電機としての事業形態が経営資源の分散というデメリットとして捉えられがちだった。この点について三好副社長は「構造改革を行い、着実に利益を出すビジネスモデルになっている」と強調した。

 (ロイター日本語ニュース、浜田健太郎)

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