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移動通信の見本市「モバイル・ワールド」、主役はソフト開発業者

 [バルセロナ 14日 ロイター] 世界首位の携帯電話機メーカー、フィンランドのノキアNOK1V.HEがスマートフォン(多機能型携帯)分野で米マイクロソフトMSFT.Oと提携し、自社のスマートフォンにマイクロソフトの基本ソフト(OS)「ウィンドウズフォン」を採用する方針を発表したことを受けて、14日から開幕する世界最大の移動通信業界の国際見本市「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)」では、ソフトウエアのディベロッパーや企業が脚光を浴びる見通しだ。

 2月14日、世界最大の移動通信業界の国際見本市「モバイル・ワールド・コングレス」では、ソフトウエアのディベロッパーや企業が脚光を浴びる見通しだ。写真は昨年の同イベントにて。昨年2月撮影(2011年 ロイター/Albert Gea)

 ノキアとマイクロソフトは今回の提携により、米アップルAAPL.Oの「iPhone(アイフォーン)」に対抗する構えだが、アップルの優位を覆すことのできる可能性は、依然として小さい、とみられている。 

 アップル「iPhone」とグーグルGOOG.OのOS「アンドロイド」は、ソフトウエアアプリケーションのディベロッパーを引きつけることにより、スマートフォン市場での戦いですでに優位に立っている。

 アップルの「iPhone」は2007年の発売当時は、そのデザインで人気を集めたが、業界を大きく変えたのはソフト配信サイト「アップストア」だ。ユーザーは、このサイトを通じてゲームやビジネスツールを購入し、「iPhone」を自分好みに作り上げることができる。

 調査会社ガートナーは先月、全アプリケーションストアの売上高は今年は3倍になり、総額で150億ドルに達する、との見通しを示した。

 携帯端末向けソフトウエアハウス、ゴールデン・ゲッコーのジェーン最高経営責任者(CEO)は「大半のディベロッパーはアンドロイドとアップル向けに開発しており、それ以外には関心がない」としている。

 「アンドロイド」は昨年末ですでに、ノキアの「シンビアン」を抜き、スマートフォーンのプラットフォームとしてトップの座についた。

 サムスン電子005930.KSや宏達国際電子(HTC)2498.TW、ソニーエリクソン6758.TERICb.STなど携帯端末メーカーは自社での開発が難しい機能を盛り込んだ「アンドロイド」を大いに歓迎している。

 ソニーエリクソンとサムスンは13日、それぞれ「アンドロイド」搭載の新モデルを披露した。ソニー・エリクソンの機種では、ソニーの家庭用ゲーム機「プレイステーション」のソフトを楽しむことができる。

 メーカーは今回の「モバイル・ワールド・コングレス」でソフトウエアディベロッパー向けの特別イベントを企画、関心を引こうと躍起だ。

 通信キャリアはこれまでのところ、アプリケーションブームの蚊帳の外に置かれていたが、数社の通信キャリアからなるコンソーシアムは14日に、アプリケーションの独自のプラットフォーム「ホールセール・アプリケーションズ・コミュニティー(WAC)」を立ち上げる見通し。規模の大きさによりアップルやグーグルに対抗することを狙う。

 (Tarmo Virki記者、Georgina Prodhan記者;翻訳 吉川彩;編集 宮崎亜巳)

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