[ベルリン 21日 ロイター] ドイツのIFO経済研究所が21日発表した2月の独業況指数は111.2となり、1月の110.3から上昇し、過去最高を記録した。上昇は9カ月連続。
ロイターがまとめたエコノミスト43人の予想は1月の数値と同じ110.3だった。
ドイツ経済が、歳出削減や諸外国の経済成長の鈍化にもかかわらず、引き続き好調であることが示された。
2月のIFO業況指数は、ドイツ再統一後の1991年に統計が開始されて以来の最高水準。同統計は約7000社を対象としている。
同じく21日発表された2月のユーロ圏総合購買担当者景気指数(PMI)速報値も予想を上回った。
INGのエコノミスト、Carsten Brzeski氏は「独業況指数は再びサプライズとなり、過去2年間の素晴らしい水準を維持し、過去最高を更新した」と指摘。「冬に減速したドイツ経済は今後、トレンドを上回るスピードにすぐに戻るだろう。輸出はバランスがとれており、対外貿易は引き続き重要な成長要因となるだろう」と語った。
現況指数は前月の112.8から114.7に上昇。期待指数は、前月の107.8から107.9に若干上昇した。