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福島第1原発3号機で黒煙、給水ポンプ確認作業は中断=東電

 3月23日、東京電力は福島第1原子力発電所の3号機で発生した煙のため計11人の作業員を退避させたと発表。写真は通電した同発電所の制御室。22日撮影。東電提供(2011年 ロイター)

 [東京 23日 ロイター] 東京電力9501.Tは23日夕会見し、福島第1原子力発電所の3号機で午後4時25分ごろ発生した煙のため計11人の作業員を退避させ、原子炉に水を注入するため行っていた給水ポンプなどの確認作業を中断していると発表した。

 同日夜会見した武藤栄副社長は「(黒煙は)だいぶおさまってきたとの報告を受けているが、消えたとは聞いていない」と述べた。煙による周辺の放射線量などに変化はないとしている。

 東電によると、煙は原子炉建屋の東側から発生した。原因は依然として不明だ。

 3号機では、22日に外部電源の受電が完了したことを踏まえ、原子炉に水を注入する給水ポンプが稼働するか確認していた。早期に注水を開始する予定だったが、夕方発生した黒煙で、3号機の中央制御室やサービス建屋などにいた作業員は退避し、注水作業も開始されていない。原子炉圧力容器や原子炉格納容器のパラメータ、周辺環境のモニタリング値に大きな変動はみられないとしている。

 武藤副社長は、原子炉の中の冷却に使う水について、海水より良いとされる淡水への切り替えを検討していることも明らかにした。「近くに淡水の配管が来ているため工事を行っている」と述べ、早期の切り替えを目指す方針を示した。

 一方、1号機で一時、温度が上昇した点も懸念材料となっている。

 1号機の温度は23日に一時、設計温度の302度を上回る400度に達した。その後、給水の系統を変更して別のルートから給水し、温度は正午時点で350度程度になった。

 会見では、何度まで上昇しても設備が耐え得るのかに関し、質問が相次いだ。東電は、温度だけでなく圧力との関係によって判断される、と説明。温度が仮に短時間で「450度や500度になると劣化が進むことがあるが、融点を考えると1000度くらいまで余力があると思う」と説明した。武藤副社長は、大きな格納容器の中ですべての部分の温度を確認するのは困難で「圧力をみて判断することが重要」と繰り返した。

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