[ワシントン 1日 ロイター] 米リッチモンド地区連銀のラッカー総裁は1日、米連邦準備理事会(FRB)がインフレ抑制に向け年末までに利上げする可能性があるとの見解を示した。
総裁はCNBCとのインタビューで「年末までに行動する必要が生じたとしても驚きではない」とし、インフレが経済にもたらすリスクが昨年に比べ大きくなっていると述べた。
総裁はインフレに関し、FRBがすでに後手に回っているとは思わないとした上で「今後9カ月が非常に重要だ。このサイクルにおいて、後手に回る危険性が最も高くなる時期だ」と指摘した。
「QE2(量的緩和第2弾)」については、早期終了すべきかどうかまだ考えを決めていないと発言。「流れとしては、ある時点でQE2を終了し、モーゲージ担保証券の資金を再投資しないことで緩和資金を吸収、さらに資産売却を開始し、ある時点で利上げを行う」ことになると述べた。
その上で、実際の流れについてはFRBが徹底議論し検討する、とした。