[バーミグハガム(米アラバマ州) 27日 ロイター] 米南部でここ数日発生している竜巻で、アラバマ州では27日、少なくとも45人の死亡が確認された。州緊急事態管理局が明らかにした。同州のほか、アーカンソー州とテネシー州の全域、ミシシッピ州の39郡で非常事態が宣言されている
米南部では過去数日間に竜巻や暴風雨が相次いで発生しており、少なくとも計72人が死亡。また竜巻によって洪水なども発生し、被害が拡大している。
アラバマ州緊急事態管理局などによると、27日の死者のうち15人は同州中部タスカルーサで見つかった。同州北部では竜巻が直撃した家もあり、5人が亡くなったという。
オバマ大統領は27日夜に発表した声明で、竜巻による犠牲者数が明らかになるまで数日かかる可能性があるとした上で、今後も状況を注視し、被害を受けた国民に支援を提供していくと強調した。
また竜巻の影響で、アラバマ州にある原子力発電所の原子炉3基が停止した。
米南部では2週間前にも竜巻が発生し、オクラホマ州やノースカロライナ州などで少なくとも47人が死亡した。