[パリ 18日 ロイター] トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁は、大規模な黒字を抱える新興市場国は通貨を段階的に上昇させる必要があるとの見解を示した。
トリシェ総裁は18日付の仏経済誌ラジェフィとのインタビューで、「大規模な黒字を抱える新興市場諸国の通貨が段階的に一段と柔軟となる必要がある。これは、緩やかかつ秩序立った方法での上昇が容認される必要があるということだ」と語った。特定の国名は挙げなかった。
総裁はまた、経済に関する国際協調の強化に向け、引き続き多くの課題が残っていると指摘。「大規模な不均衡と共存することが可能との見方が示されていることに極めて驚いている。そのようなことは決してない」と述べ、不均衡是正に向けた取り組みで一段と尽力する必要があると強調した。