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ギリシャの追加緊縮策に野党反発、債務問題解決で政治的ハードル

 [アテネ 25日 ロイター] ギリシャ政府は、新たな緊縮財政策に対する野党からの反対に直面している。一方、ギリシャ当局者は25日、追加の緊縮財政措置の唯一の代替手段はユーロ圏を離脱しドラクマを復活させること、との見方を示した。

 5月25日、ギリシャ政府が新たな緊縮財政策に対する野党からの反対に直面している。写真は政府に抗議する市民ら(2011年 ロイター/Yiorgos Karahalis)

 複数のギリシャ紙は25日、政府が追加の財政緊縮策の是非を問う国民投票の実施を検討していると報じたが、政府はこの報道を否定した。

 パパンドレウ首相はパプリアス大統領と会談した後、記者団に「この重要な時期には、国家的なコンセンサスが必要だ。いいアイディアや現実的な提案は、すべて検討する用意がある」と語った。 ただ、緊縮策についての国民投票を実施する考えがあるかどうかについてはコメントしなかった。

 緊縮財政策をめぐる政府と野党の対決は、債務危機の秩序だった解決で政治的ハードルが高まっていることを示している。

 欧州当局者はさらに、ギリシャの債務問題解決で、今以上の抜本的な策の検討を余儀なくされる可能性もある。ただ、現時点で欧州当局者は、スペインやイタリアなどの主要国への影響を警戒し、ギリシャの強制的な債務再編の可能性は引き続き否定している。

 ユーログループのユンケル議長(ルクセンブルク首相)は24日、欧州連合(EU)がギリシャの2012年の270億ユーロ規模の資金調達ニーズを穴埋めするため新たな支援を行わなければ、国際通貨基金(IMF)は来月ギリシャに対する融資を行わない方針であることを確認した。

 ただ、ドイツなど一部のユーロ参加国は、ギリシャが新たな緊縮財政策や民営化を進め、こうした策に対する幅広い支持が得られない限りは、追加支援策には消極的な姿勢を示している。

 一方、アテネ通信社によると、ダマナキ欧州委員(海事・漁業担当)は、ギリシャのユーロ圏加盟存続が危ぶまれているとし、「われわれは、厳しい犠牲を伴うプログラムで債権者と合意するか、もしくは、ドラクマを復活させるかのどちらかしかない」と述べた。

 ギリシャ当局者が公の場で通貨ドラクマの再導入の可能性に言及したのはこれが初めて。

 経済協力開発機構(OECD)は25日に発表した半期に1度の最新経済見通しの中で、市場金利が長期間高止まりした場合、ギリシャ、アイルランド、ポルトガルの債務水準は持続不可能、との見解を示した。

 一方、フィンランド議会は25日、EUとIMFのポルトガル支援を賛成多数で承認した。

 ギリシャの野党、新民主主義党のサマラス党首は、政府の新たな緊縮財政措置について、経済に打撃を与え、債務問題解決の妨げになるとし、拒否する意向を示している。

 欧州委員会、欧州中央銀行(ECB)、およびIMFの調査団は、緊縮財政措置を受け入れるよう説得するため、同氏との会合を予定している。

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