[ニューヨーク 13日 ロイター] スタンダード&プアーズ(S&P)は13日、ギリシャの長期信用格付けを従来の「B」から3段階引き下げ「CCC」とし、債務再編が行われる公算は大きく、その場合デフォルト(債務不履行)と判断すると述べた。
トリプルCは世界各国の格付けのなかでも最低水準。格付け見通しは「ネガティブ」とし、今後12─18カ月以内にさらに格下げする可能性を示唆した。短期格付けは「C」に据え置いた。
S&Pは声明で、ギリシャの債務再編について、民間部門を伴い、債務交換もしくは既存債務の償還延長を通じて行われる可能性が徐々に高まっているもようだと指摘した。
「われわれの見方では、そうした手続きはリファイナンスされる債務と比較して、一層好ましくない状況となる公算が大きく、S&Pの公表基準に従い、事実上のデフォルトとみなすことになる」と述べた。
またその場合のギリシャの信用格付けの判定は「選択的デフォルト(SD)」で、債務に関する格付けは「D」になるとした。