for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up

EU首脳が次期ECB総裁にドラギ氏任命

 [ブリュッセル 24日 ロイター] 欧州連合(EU)首脳は24日、ドラギ・イタリア中銀総裁を欧州中央銀行(ECB)の次期総裁に任命した。またドラギ氏の総裁就任プロセスを円滑に進めるため、同じイタリア人であるビーニ・スマギ専務理事は、任期終了を待たずに理事職を退くとみられている。

 6月24日、EU首脳が次期ECB総裁にドラギ氏を任命。ビーニスマギ専務理事は退任の見通し。写真はソウルで会見するドラギ・イタリア中銀総裁。昨年10月撮影(2011年 ロイター/Truth Leem)

 EU首脳会議の声明では、EU首脳が「2011年11月1日─2019年10月31日を任期とし、マリオ・ドラギ氏をECB総裁に任命した」としている。

 ECB次期総裁人事をめぐっては、ドラギ氏が次期総裁に就任すれば、6人で構成されるECB役員会のポストをドラギ氏とビーニ・スマギ専務理事の2人のイタリア出身者が占めることになり、トリシェ総裁の退任に伴いフランス出身者がいなくなるとして、フランス当局者が懸念を表明していた。

 イタリアのベルルスコーニ首相は4月、フランスからドラギ氏への支持を取り付けるのと引き換えに、ビーニ・スマギ専務理事のポストをフランスに譲ることを確約していた。

 ビーニ・スマギ専務理事は当初、2013年5月の任期終了前に専務理事職を退くことは決してないとの方針を示していたが、フランスのサルコジ大統領は同日の記者会見で、「ビーニ・スマギ氏は電話で、年内に新たな任務が与えられる見通しだと明らかにした」と述べた。

 ファンロンパイEU大統領も同様の発言を行い、「今朝ビーニ・スマギ氏と電話で話した際、同氏は個人的に役員会のメンバーとして任期を全うしない意向を示した。欧州理事会は言うまでもなく、ECBおよびECBメンバーの独立性を完全に尊重する」とした。

 その上で「今後のスケジュールについては、ビーニ・スマギ氏が決定する」と加えた。

 関係筋によると、ビーニ・スマギ専務理事は、自身の去就についてはイタリア政府次第と考えており、政府が同氏に適切なポストを提供しなければ、退任しない方針。

 ビーニ・スマギ専務理事は、自身が圧力により退任を余儀なくされ、ECBの独立性を損ねたとの印象を回避したい考えで、現在より低位のポストへの転身は受け入れられず、同程度のポストが与えられた場合にのみ退任する意向だという。

 転出先として最も有力視されているのが、ドラギ氏の後任となるイタリア中銀総裁のポストで、このポストなら、ビーニ・スマギ専務理事はECB理事会の投票権を維持することが可能となる。

 ECB報道官は「トリシェ総裁も言っている通り、役員会メンバーはすべて協定に従い8年の任期が与えられている」として、「ビーニ・スマギ氏は今後、いかなる決定も完全に独立した立場で行う」と述べた。

 ベルルスコーニ首相は記者団に対し、ビーニ・スマギ氏は、イタリア中銀の次期総裁候補3人のうちの1人だと述べた。

 ユーロ圏筋によると、ECBは同日、もしくは週末にかけて声明を発表する見通し。

for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up